完了したミッション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 01:48 UTC 版)
「ガニメデ (衛星)」の記事における「完了したミッション」の解説
木星をフライバイしたり周回したりした複数の探査機によってガニメデの接近観測が行われた。1970年代には4回のフライバイが行われ、その後1990年代から2000年代にかけても複数の探査機が近くを通過した。 1973年にパイオニア10号、1974年にはパイオニア11号が木星に接近し、衛星についての情報が地球に送られてきた。この観測では物理的特性のより明確な測定を行ったり、表面の 400 km 程度の地形を分解したりすることが出来た。パイオニア10号のガニメデへの接近距離は 446,250 km であった。 その後、1979年にボイジャー1号とボイジャー2号がガニメデを通過した。この時の観測でガニメデの正確な大きさが測定され、それまで大きいと思われていた土星の衛星タイタンよりもガニメデのほうが大きいことを明らかにした。この時の観測では溝の多い地形も発見されている。 1995年にはガリレオが木星を周回する軌道に入り、1996年から2000年の間にガニメデに6回近接フライバイを行って観測した。これらのフライバイは G1、G2、G7、G8、G28とG29と呼ばれている。G2 では最も近いフライバイが行われ、この時はガニメデ表面から 264 km の距離にまで接近した。1996年のG1フライバイの際にガニメデの磁場が発見され、2001年には地下海の発見が公表された。ガリレオは多数の分光画像を送信し、そのデータからガニメデの表面に氷以外のいくつかの物質が発見された。最も新しいガニメデの近接観測は冥王星へ向かう最中のニュー・ホライズンズによって行われ、2007年の木星フライバイの際にエウロパとガニメデの地形図作成と組成マッピングを行った。 2021年6月8日、木星探査機ジュノーが1038km以内へ接近しフライバイ探査を行った。
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