学年章・クラス章の教育的効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/12 06:07 UTC 版)
「学年章」の記事における「学年章・クラス章の教育的効果」の解説
制服や校章は、生徒管理の手段であると同時に、自分が学ぶ学校への主体的アイデンティティや帰属心を生む効果もある。学年章・クラス章についても、生徒管理の手段であると同時に、生徒が自己の所属学年に主体的アイデンティティや生徒間の連帯感を育むという積極的意義がある。例えば、4月の進級を前に襟のバッジを「II」を「III」に付け替える行為は、「今年は受験だ、3年生の自覚を持って頑張ろう!」といった意識を生徒に強めさせることに繋がろう。また、友人と同じ学年章を付けて3年間過ごした生徒たちは、卒業後も、「第xx期生」としての仲間意識を持ち易くなるであろう。クラス章は、同じクラスの全員が同一のクラス章を装着するのであるから、クラスの連帯感を強める方向に作用する。 ただ、生徒が学年章を付けることにより、学年の差異が可視的となるので、生徒の間には、先輩・後輩の縦の序列が生まれやすくなる。自分より上の学年章を付けている生徒を見た場合は会釈するようにと指導している学校もあった。生徒管理上の観点からみると、生徒に学年章やクラス章を装着させていれば、教師や事務職員が生徒を校内で識別するのに便利である。とくに襟文字バッジは、校外で生徒が万引などの非行行為を働いた場合、被疑者の生徒を一般市民にも特定しやすい。 なお、公立中学校で制服への縫い付けがしばしば義務付けられる 名札には、この点についてさらに強い管理効果が認められる。
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