女性の立ち小便
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 03:38 UTC 版)
海外では洋式便器を使用する際に、女性も腰を浮かせて中腰で小便をすることが多く、和式便器においても前かがみの姿勢で尻を突き出し、中腰になって後方に排尿することが多い。 このように中腰で排尿できる便器として「サニスタンド」がアメリカで登場し、日本でも東洋陶器(現・TOTO)が1951年に発売したが、日本では普及しなかった。 しかし、1999年のアメリカの調査で、600人の女性を対象に立ち小便できる女性用小便器を使用することに関心があるかどうかを聞いたところ、そのような便器が欲しいと答える者が過半数であった。また、オーストラリアで実施された2011年の調査では、インタビューを受けた女性の半数以上が、利用可能な小便器がある場合は、それを使用すると答えた。 「排尿に関する男女平等」の動きもあり、2017年にはオランダでは排尿の平等を主張し、排尿の可能性を制限することを女性差別と捉え、男子用小便器を使用して抗議する団体が現れた。これはオランダでは路上に多数の男子用小便器が設置されているが、23歳の女性GeertePieningはそれを使えずに路上で排尿したことにより、罰金を科されたことが発端であった。 このようなニーズの高まりを受けて、2004年のグラストンベリーなどの野外フェスティバルで、滞留時間を短縮し、長い行列を緩和するために、女性用立ち小便器が導入された。2011年にはデンマークのロスキレフェスティバルで女性用小便器が登場した。この小便器はPolleeと呼ばれ、横向きに配置されており、複数人の女性が同時に立ち小便することができる。個室化はされておらず、隣との間に仕切りがある。この小便器は好評で、普及が広がっている。
※この「女性の立ち小便」の解説は、「立ちション」の解説の一部です。
「女性の立ち小便」を含む「立ちション」の記事については、「立ちション」の概要を参照ください。
- 女性の立ち小便のページへのリンク