女子畑発電所建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 16:11 UTC 版)
九州水力電気が建設した中で最大の出力を持つ発電所は、最初に開発された女子畑(おなごばた)発電所である。女子畑発電所は筑後川水系玖珠川・大山川から取水する水力発電所で、所在地は大分県日田郡中川村大字女子畑(現・日田市天瀬町女子畑)。会社発足1年後の1912年(明治45年)4月に着工され、翌1913年(大正2年)1月に発電所建屋基礎工事竣工、3月に放水路竣工、5月に取水口堰堤・水路トンネル竣工、7月に発電所・変電所室建屋工事竣工、9月に通水試験、10月調整池竣工、と順調に工事が進んで最後に水圧鉄管の設置工事が12月に終了してすべての工事が終了した。そして1914年(大正3年)2月6日に八幡製鉄所への電力供給が始まったことで女子畑発電所からの送電も開始された。 主要機器は水車が出力5600馬力のフォイト製フランシス水車、発電機が容量3750キロボルトアンペア (kVA) のゼネラル・エレクトリック製三相交流発電機で、それぞれ5台を設置しており、発電所出力は1万2,000kW(1917年より1万5,000kW)であった。 なお、女子畑発電所完成に先立ち1912年11月に合併した博多電気軌道から南畑発電所(福岡県、水力750kW)を引き継いでいる。
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