夫権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:34 UTC 版)
戸主権との抵触については、入夫婚の場合、婿が戸主になるか、代表権が発生せず女戸主の実態が継続するかの二択になり解消されたが(736条)、夫の居所指定権(789条2項)との問題が残った。生活の実態を踏まえ、戸主権が劣後するのが戦前の判例・学説の支配的傾向であった。 妻の財産に対する夫の管理権(801条)も戸主権より優先されるが、処分権が無いため実質は義務に近い(奥田)。 なお夫の管理権は1985年の改正まで仏民法にもあったが(旧1428条)、一部の日本史教科書は独法の影響による明治民法特有の男尊女卑規定との理解を採っている。
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