太平洋島嶼・オセアニア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:43 UTC 版)
ポリネシア、ミクロネシアの島々では犬は豚・鶏等とともに人間が植民する過程で持ち込まれたものである。ヨーロッパ人との接触以来犬を食用としており、現在も食用家畜として飼養しているところが少なくない。ただしウミガメや魚類よりその価値は低いとされる。多くは祭りなどハレの日の料理として、バナナやタロイモなどの葉に包んで地中に埋め、熱く焼いた石で蒸し焼きにされる。ハワイの民族料理として知られるカルア・ピッグはこの調理法を豚に置き換えたものである(ハワイアン・ポイ・ドッグ)。 西暦900年ごろにニュージーランドへたどり着いたマオリ人が連れてきた犬クリは、猟犬や番犬としてだけでなく、かつては神聖な料理に用いるために食用とされていた[要出典]。クリは肉だけでなく骨や皮など全てが狩猟道具や衣服、アクセサリーなどに利用され、余すことなく使われた。これはマオリ人が命を犠牲にしたクリに対して限りない感謝を表すための風習であるとされている[要出典]。現在は絶滅寸前の犬種であるため、食用には用いられていない[要出典]。
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