多項式の求根
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 02:42 UTC 版)
次数 1 または 2 の多項式の根を求めることは、一次または二次方程式の解法として、初等数学において古典的である。次数 4 までの多項式の根の計算は、多項式の係数に四則演算と冪根をとる演算を用いた公式が、16世紀には既に知られていた(カルダノ–タルタリアの解法(フランス語版)、フェラリの解法(フランス語版))。 この種の一般公式は、アーベルが1824年に示した通り、次数が 5 以上の多項式に対しては存在しない。この結果は、ガロワにより展開されたより一般の理論にやや先行するものであった。ガロワの一般論は多項式の根の間の関係を詳しく調べることによって得られたものである。 与えられた多項式の実根の近似解を、ニュートン法を用いて求めることができる。あるいはまた複素数の算術を用いるラゲール法(英語版)はより効率的であり、任意の複素根の位置を知ることができる。これらのアルゴリズムは数値解析において研究される。
※この「多項式の求根」の解説は、「多項式函数」の解説の一部です。
「多項式の求根」を含む「多項式函数」の記事については、「多項式函数」の概要を参照ください。
- 多項式の求根のページへのリンク