多摩図書館の建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 16:41 UTC 版)
多摩地域においても、1969年(昭和44年)の『東京都立図書館の整備充実計画』以来、既存の3図書館(青梅・立川・八王子)を統合して都立多摩図書館を新たに設置する構想が浮上していた。かつて都区部に比べて整備が立ち遅れていた多摩地域への図書館サービスという役割を担ってきた3館も、1970年代に入ると多摩地域での市町立の公立図書館の整備が進んだことで、これらとの役割分担が求められるようになった。この情勢の変化から1970年代後半には都立多摩図書館の建設構想がまとめられ、ことに1979年(昭和54年)の『多摩地区都立図書館将来計画検討委員会』の提言を受けて、1981年(昭和56年)から都立3館は順次貸出などの第一線図書館としての機能を縮小し、八王子図書館は協力貸出センターに、立川図書館は逐次刊行物センターに、青梅図書館は行政・郷土資料センターへと移行していき、多摩図書館建設に向けた下地作りに取り組んだ。1983年(昭和58年)には、東京都総合実施計画内において、多摩図書館を含む複合施設としての多摩教育センターの建設が表明され、1987年(昭和62年)5月に東京都立多摩図書館が開館した。
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