多摩カントリークラブとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 多摩カントリークラブの意味・解説 

多摩カントリークラブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 05:22 UTC 版)

多摩カントリークラブ
Tama Country Club
多摩カントリークラブの空中写真。
北西側に隣接するゴルフ場は米軍施設のTama Hills Golf Course。
2019年10月13日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本
東京都稲城市坂浜3360番地
概要
開業 1962年昭和37年)8月4日
運営 メンバーシップコース
設計 安田 幸吉
運営者 株式会社多摩カントリー倶楽部
コース

OUTコース INコース
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 424 1 5 510
2 3 211 2 4 350
3 4 333 3 3 174
4 4 433 4 4 353
5 5 531 5 4 442
6 3 151 6 4 428
7 5 507 7 3 187
8 4 440 8 5 609
9 4 325 9 4 354
36 3355 36 3407

その他
テンプレートを表示

多摩カントリークラブ(カントリークラブ)は、東京都稲城市坂浜に広がるゴルフ場である。

概要

多摩カントリークラブは、東京都稲城市多摩市八王子市など多摩丘陵、「多摩ニュータウン」の東側にある[1]1958年(昭和33年)春、新たなゴルフ場の建設に向けて、「多摩ゴルフ倶楽部」が設立された[1]。ゴルフ場建設用地の買収は進まず、工事着工においても土地を取得出来ず行き詰まった[1]

1960年(昭和35年)2月28日、丸正産業・曽谷正と月光真珠・中田実らが中心となり、新たな「株式会社多摩カントリー倶楽部」を設立した[1]。多摩ゴルフ倶楽部の全てを継承し、曽谷正の「会員のカネは使わない」の方針で、資本金役員出資した[1]1960年(昭和35年)12月、ゴルフ場の建設用地問題は解決し、新たに会員募集を行い、曽谷正が私財を投じた[1]

コースの設計は安田幸吉に依頼、コースの施工は株式会社奥村組が行い、1961年(昭和36年)10月、インコース(現・アウトコース)9ホールが完成し、仮開場した[1]。翌1962年(昭和37年)8月4日、アウトコース(現・インコース)が完成し、18ホール、6,530ヤード、パー72のコースが正式開場された[1]。安田幸吉は後に、「山コースにしては面白いコースができた」と語った[1]

コースは、開場当時はトリッキーなホールもあったが、改良を重ねたことで戦略的な丘陵コースになっている[2][3]1976年(昭和51年)5月、サム・スニードVS.中村寅吉TVマッチが開催されている[2]

所在地

〒206-0822 東京都稲城市坂浜3360番地

コース情報

  • 開場日 - 1962年8月4日
  • 設計者 - 安田 幸吉
  • 面積 - 480,000m2(約13.6万坪)
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - ヤード、18ホールズ、パー72、ヤード、コースレート71.2
  • グリーン - 2グリーン、ベント(ペンクロス)・コーライ
  • フェアウェイ - ベント
  • ラフ - ノシバ
  • プレースタイル - 乗用カート(5人乗り)全組キャディ付き
  • 練習場 - 打席7、60ヤード
  • 休場日 - 12月31日、1月1日[4][5]

クラブ情報

交通アクセス

鉄道

道路

エピソード

  • 1958年昭和33年)、「多摩ゴルフ倶楽部」社長・浅野欣也は会員募集を行い、1口30万円で7千万円で集めたが、ゴルフ場用地を1坪も手に入れられなかった[9]
  • 1960年(昭和35年)、「多摩カントリー倶楽部」社長・曽谷正は会員募集を行い、1口50万円、60万円で集め、不足分は曽谷正が私財を投じた[9]
  • 「多摩カントリークラブ」は、距離の短いホールがあるが、第2打以降は上級のテクニックを求められるコースである[9]
  • 初期のクラブハウスは、表玄関は平屋建てだが、コース側から見ると3階建てのユニークなデザインである[9]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年2月7日閲覧
  2. ^ a b 「多摩カントリークラブ」、ゴルフ場グループ歴史・沿革、2020年7月4日閲覧
  3. ^ 「多摩カントリークラブ」、ゴルフ場詳細、2020年7月4日閲覧
  4. ^ 「多摩カントリークラブ」、コースガイド、2020年7月4日閲覧
  5. ^ 「多摩カントリークラブ」、ゴルフ場詳細、2020年7月4日閲覧
  6. ^ 「多摩カントリークラブ」、施設案内、2020年7月4日閲覧
  7. ^ 「多摩カントリークラブ」、ゴルフホトライン、2020年7月4日閲覧
  8. ^ 「多摩カントリークラブ」、アクセス、2020年7月日閲覧
  9. ^ a b c d 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年2月7日閲覧

関連文献

  • 『ゴルフ場ガイド 東版』2006-2007、「多摩カントリークラブ(東京都)」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2020年7月3日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2020年7月3日閲覧

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  多摩カントリークラブのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「多摩カントリークラブ」の関連用語

多摩カントリークラブのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



多摩カントリークラブのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの多摩カントリークラブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS