外雪岳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 04:03 UTC 版)
雪岳山は分水嶺の西側の内雪岳(ネソラク)、東側の外雪岳(ウェソラク)、南部の南雪岳(ナムソラク)に分かれる。雪岳山の玄関口で特に多くの観光客が来る場所は、束草市街から車で15分の神興寺(シンフンサ)地域にある外雪岳側の国立公園入口とその先の千仏洞(チョンブルドン)渓谷であり、この周囲の谷間には多くの見所がある。 公園入口正面には権金城(クォンクムソン)という岩山がそびえ、途中まではロープウェーで上ることができる。頂上からの日本海や雪岳山一帯の眺めは非常に美しい。 公園入口のある谷から左側に40分ほど歩くと渓谷が続き、大きな吊り橋をわたると六潭瀑布や飛竜瀑布などの大きな滝が連続する。 公園入口から右の蔚山岩(ウルサンバウィ)は標高950mの断崖絶壁に囲まれた岩山で、途中には新羅時代創建の神興寺(シンフンサ)、安養庵・内院庵・継祖庵などの東屋、フンドゥルバウィと呼ばれる岩(大きな岩の上に乗った高さ5mほどの岩で、手で押すと揺れる)などがあり、800段の鉄製階段で垂直の岩壁を登って頂上に着く。この頂上も眺めの美しいところとして知られる。蔚山岩という名には、垣根(ウルタリ)の形だからという説、泣く山(ウンヌンサン)から転じたとする説、蔚山(ウルサン)という南部の地名から来たという説がある(金剛山ができたとき、この岩山も金剛山に加わるため蔚山を出たがすでに余地がなく、恥じて少し南に退いて眠ったところ、周囲があまりに美しいのでこの場所で良いと決めた、という話が伝わっている)。 飛仙台(ピソンデ)は公園入口から千仏洞渓谷(両側に鋭い岩山がいくつも立ち並び、まるで千体の仏像のように見えるところから名づけられた)をまっすぐ登ったところで、渓流の中に平らな台の様な岩がある。飛仙台の上の方に金剛窟(クムガンアム)という洞窟が見えるが、数十分歩いて階段を上ると多くの岩の峰が連なる風景を見ることができる。さらに奥へは、大青峰に登る本格的な登山コースが続いている。
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