夏至祭との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 04:52 UTC 版)
キリスト教受容前のヨーロッパは、夏至の時期に祝祭が行われていた。そのMidsummer Day と、聖ヨハネの誕生日とが結びついたこの日は、夏のクリスマスとも呼ばれる。太陽が夏至で頂点に達した後、冬至に向けて日が短くなるため、この祭には、太陽に力を与えるたき火が付き物であり、また、その火によって今後を占ったり,火の周りを踊ったりして、健康と幸福を祈る。このたき火のことをボーンファイアー(bonfire)という。その名がしめすように、かつては動物の骨(ボーン)を焼いた。また、「聖ヨハネの火」とも呼ばれる。他にも、この日は、聖ヨハネが陸上と水中それぞれで7人、計14人の生贄を求めるとされるため、水に入ってはいけないといわれる。 詳細は「夏至祭」を参照 季節の区切りの日でもあるため、イギリスでは、四季支払日となっている。スウェーデン、フィンランドでは移動祝日。イタリアのフィレンツェ、ジェノヴァ、トリノの各都市、エストニア、ラトビア、カナダのケベック州では法定休日となっている。イギリスのコーンウォール州ペンザンスは、ヨハネを守護聖人としているため、この日に一番近い金曜日から、10日間にわたる祭が始まる。フィレンツェでは、この日は古式フットボールが行われ、ブラジルではフェスタ・ジュニーナと呼ばれる収穫祭の日である。 ロシアのサンクトペテルブルクでは赤い帆祭りが行われる。聖ヨハネ祭の前夜には、魔女や精霊が現れるという言い伝えがあるが,その夜を舞台にしたシェークスピアの『真夏の夜の夢』も、やはりこのような伝説を背景としている。
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