塩山蒔絵硯箱
| 主名称: | 塩山蒔絵硯箱 | 
| 指定番号: | 2540 | 
| 枝番: | 00 | 
| 指定年月日: | 1992.06.22(平成4.06.22) | 
| 国宝重文区分: | 重要文化財 | 
| 部門・種別: | 工芸品 | 
| ト書: | |
| 員数: | 1合 | 
| 時代区分: | 室町 | 
| 年代: | |
| 検索年代: | |
| 解説文: | 室町時代中期のいわゆる東山期には、わが国独自の漆芸である蒔絵技術が著しく発展した。それとともに意匠面においても、物語や和歌といった古典文学に因んだ歌絵【うたえ】意匠が盛行し、特に文学との関わりが深い硯箱の意匠に意が注がれて多くの名品が生み出されている。 本硯箱もその一例であり、千鳥【ちどり】の群れ飛ぶ磯辺に松の図様と、図中に配された「君」「賀」の文字から、『古今和歌集』巻第七「賀歌(読人しらず)」のうち、 しほの山 さしでのいそに すむ千鳥 きみがみよをば やちよとぞなくの歌意、歌枕である「塩山」の情景を意匠化したものと知られる。 各種の蒔絵技術に金貝【かながい】を駆使した巧緻な技法とともに、蓋表から蓋裏・身の内面へと有機的に連関する巧妙で洗練された意匠構成になり、かつ閑雅な風情をたたえた硯箱の優品である。 | 
- 塩山蒔絵硯箱のページへのリンク

 
                             
                    


