基本的な慣例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 15:06 UTC 版)
改札等ではなく、一般に出口そのものに対して番号が振られることから、同一方面に出口が複数あれば、出口の数だけ出口番号が設定される。 一般に、近隣する出口は、隣り合っている出口と連番になるが、新しい出口が新設されると数字が飛ぶこともある。 新規路線の開業で出口が増えた場合の対応方法は、例えば従来の出口番号が1~4の場合、「新しい出口は5から始まる」か、「新しい出口は離れた数字や記号(当稿では便宜上「路線別記号」と称する)を冠して11,12…またはA1,A2…」のいずれかが多い。どの方法を採用するかは鉄道事業者毎に完全統一されている訳ではなく、駅によってバラバラなケースも存在する。地方都市の地下鉄では路線数が1本か2本(東西と南北二方向で十字型の路線を形成していたり、湾に平行して弓状の路線一本だけ持っている)のため、路線別記号を設定しない、または出口番号自体を設定しない事業者も多い。 路線別記号を設定する順序について、導入時に複数路線が乗り入れていた時は、鉄道事業者が定める路線順序となる(殆どが新規開業順か、路線番号の1号線、2号線…の順)。導入後に新しい路線が乗り入れた時は、新しい路線がその駅で一番大きな路線別記号を設定する。 異なる駅名でも地下通路が通じており、乗換駅として認められている場合、両駅で重複しない出口番号を設定する。 既に出口番号が決まっている後、地下から地上にかけて新しい建物や店がオープンしたことにより、さらに出口が又分かれした場合は、出口番号の末尾に符号を設定し区別する場合がある。当稿ではこれを便宜上「末尾符号」と称する。 鉄道事業者との出口とは別に、地下商店街や自治体により出口番号を設定している場合がある。これが地下鉄の駅と地下通路で繋がっている場合、出口番号に同じまたは類似した番号(例えば地下鉄がA1番で自治体が1番など)が混在し、かえって混乱することもある。 エレベーターを設置する際、通常の階段やエスカレータに対し、地上出口の位置が大きく離れることがある。この場合エレベーター用出口には出口番号を設定しないことが多い。 他の鉄道事業者と直通運転しており、境界駅が相手の鉄道事業者の管轄である場合、出口番号は設定していないことが多い(直通運転の殆どはこのケースである)。
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