地球への落下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 06:46 UTC 版)
訪れる宇宙船がなくなった後も、天宮1号は軌道上に留まり続けたが、科学者が制御不能状態を指摘すると、2016年9月に中国政府より、機械的または技術的な理由から、機能停止していることが発表された。制御不能になった天宮1号は、軌道上に留まれず、大気上の空気抵抗により、次第に高度を下げ、2018年4月2日に大気圏再突入し燃え尽きた破片が南太平洋上に落下した。これは結果的に到達不能極「ポイント・ネモ」の範囲内だったと考えられる。 この大気圏再突入で「機体の大部分は燃え尽きる」と、中国政府は主張していたが、かなりの大きさの塊(ある推計[誰?]によると最大約100kg)が地上に到達する可能性があるとして騒動となった。北緯43度から南緯43度にかけての広範囲が、機体の落下予測地点となっており、地球上の何時に何処へ落ちるかが、全く分からない状態になっていた。ただ、天宮1号の一部が落ちてきて人の体に危害が及ぶ可能性は低く、確率は1兆分の1とというレベルだった。欧州宇宙機関 (ESA) においても、破片が人物に当たる確率について「1年間に雷に打たれる可能性の1000万分の1」と強調していた。
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