地形・構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 18:16 UTC 版)
古城山(海抜270メートル)では尾根に沿って至る所に曲輪や土塁・堀・石積(石垣)・虎口が設けられており、急斜な山を中心に北は津保川、南は川浦川の天然の堀(川)に囲まれている。 山と川の間である南の平地には飛騨国(国府)からの重要な街道があり、街道に沿って町場(上町・中町・下町)、町場の北には、上之屋敷、殿屋敷(屋敷城)、新沢屋敷、東には小山(現天神山)に三徳砦で堅固な櫓、西の砦は旧加治田小学校辺り、さらに西には衣丸と捨堀、郷が洞、米取岩(場)やのろし場、この他にも、清水滝口・東の清水口・捨堀口・鳥帽子岩・霊雅山・小屋洞・田洞・石拾い・木戸外・馬場があり、龍福寺や清水寺も麓にあった。北の山では急斜面な岩場が多く、麓は津保川が流れて「北の難所」と言われており、登るのは困難である。加治田山(現梨割山・白華山)全域で城の道が繋がっており、至る所に曲輪や砦があり、山全体が城でもあった。 白華山清水寺入口から梨割山全域の砦辺りはチャート層の岩石で囲まれており、天然と人工の加工した石垣となっている。 景観が中濃全域、北濃、西濃、東濃の一部、遠くは尾張(現名古屋駅(JRセントラルタワーズ))や、晴れていれば伊勢湾まで遠望でき、中濃の真中の場にあった(支城の毛利山城(牛ヶ鼻砦)、一柳城(大洞城)も視認できる)。支城以外では、岐阜城・金山城・土田城・米田城・鉈尾山城・明智城・ 猿啄城・迫間城・関城・堂洞城等、他にも多くの城跡場を見渡せる(愛知県では名古屋城・小牧城・清州城・犬山城等である)。城下町も街道の賑わいがたえず重要な城であった。
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