土田 英介
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。第53回日本音楽コンクール作曲部門第1位(管弦楽曲)。第14回民音現代作曲音楽祭にて委嘱曲「交響的譚詩」が初演される。オーケストラ、室内楽、合唱、ピアノ、ヴァイオリン曲など多くの作品がある。横浜市の委嘱によって書かれた児童合唱組曲「あしたへ」は、大友直人指揮神奈川フィルと横浜在住の小学生により演奏された。ヴァイオリン協奏曲は戸田弥生(Vn)十束尚宏指揮札響、漆原啓子(Vn)小松一彦指揮新日本フィルに、また管弦楽曲「光陰の空間から~オーケストラのための~」は、ソウル、上海、ハノイにおいて演奏され共に高い評価を受けた。演奏時間40分の長大なピアノ・ソナタは、CD「泊真美子2大ピアノ・ソナタを弾く」に収録され、毎日新聞紙上で絶賛され、レコード芸術誌特選にも選ばれた。
ピアニストとしての活動は多岐に亘り、山下一史指揮による東フィル、飯森範親指揮による東響、戸田弥生、三上明子、兎束俊之、瀬山詠子、三界秀実、崔文珠、アダルベルト・スコチッチ等、国内外の一流アーティストとの共演やCD録音、新作発表初演、新国立劇場等での劇伴奏など、多彩な活動を繰り広げている。
土田英介
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土田 英介 | |
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生誕 | 1963年1月18日(62歳) |
出身地 | ![]() |
学歴 | 東京芸術大学音楽学部作曲科 |
ジャンル | クラシック |
職業 | 作曲家・ピアニスト |
担当楽器 | ピアノ |
土田 英介(つちだ えいすけ、1963年1月18日 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。桐朋学園大学作曲科教授。[1]
経歴
北海道室蘭市出身。1985年東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院修了。松村禎三、黛敏郎、川井学らに師事。大学在学中の1984年、『管弦楽のためのエッセイ』が日本音楽コンクール作曲部門管弦楽第1位となる。作曲活動のみならず、ピアニストとしても幅広く活動している。
受賞歴
- 1984年 - 長谷川賞
- 1994年 - 室蘭市文化賞
主要な作品
交響曲
- 交響的譚詩(1988年、第14回民音現代作曲音楽祭委嘱)
管弦楽曲
- 管弦楽のためのエッセイ(1984年)
- 光陰の空間から~オーケストラのための~(2001年)
協奏曲
- ヴァイオリン協奏曲(1998年、室蘭市白鳥大橋開通記念イベント市民実行委員会委嘱)
器楽曲・室内楽曲
- 追悼曲(1980年)
- ピアノ・ソナタ(1988 - 1991年、2006 - 2007年)
- ラプソディ~ヴァイオリンとピアノのための~(1991年)
- 前奏曲~クラリネットのための~(1992年)
- フルート・ヴィオラ・ピアノのためのトリオ(1993年)
- 弦楽四重奏曲(1994年)
- 幻想曲~フルートとピアノのための~(1996年)
- 悲しい夢(1996年)
- 抒情的変容~電子オルガンのための~(1998年)
- ピアノのための波動(2001年)
- ピアノ曲「揚羽蝶」(2001年)
- ムーブメント「そら」(2001年)
- ピアノのためのファンタジー第1番(2003年)
- ピアノのためのファンタジー第2番(2006年)
- ピアノのためのファンタジー第3番(2011年)
合唱曲
- 児童合唱組曲「あしたへ」(1994年、横浜市委嘱)
- 子守唄、子守唄よ~女声合唱のための~(1994年)
- 甃(いし)のうへ~女声合唱のための~(1996年)
- 立てよ汗の虹(1997年、かながわ・ゆめ国体実行委員会委嘱)
- 窓~混声合唱のための~(1998年)
- 女声合唱とピアノのための「音色は何色ですか? -作品と向き合うピアニストの孤独-」(2011年)
- 北海道室蘭市立室蘭西中学校校歌 (2013年)
放送音楽
- 「人間仏陀の生涯」(NHK-BS、1995年)
著書
- 「バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 演奏のための分析ノート 1-2」音楽之友社、2012年
参考文献
- 「日本の作曲家 : 近現代音楽人名事典」日外アソシエーツ、2008年
- 「音楽年鑑 2005」音楽之友社、2005年
脚注
- ^ “教員プロフィール(土田 英介)|桐朋学園音楽部門”. 学校法人桐朋学園. 2017年12月21日閲覧。
外部リンク
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