国際捜査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 10:09 UTC 版)
「1マレーシア・デベロップメント・ブルハド」の記事における「国際捜査」の解説
2015年2月ナジブ内閣は、1MDBの返済を間に合わせるため申請されていた公的資金の注入を認めることができなかった。1MDBが国際査察を受けていたからであった。アブダビの債権者団体は14億ドルの未払いを公表した。監査が進むと、1MDBから流れた金が、オフショア金融センターのペーパーカンパニーを経由して、首相のプライベートバンク・アカウントに預けられていたことが次第に明らかとなった。1MDBのビジネスパートナーにも捜査が及んだ。アブダビ投資庁とIPICは数十億ドル相当の社債を保証し、返済の肩代わりまで行っていた。前者の求償に応じて弁済されるはずだった20億ドル以上の金は横領されようとしていたものとみられた。ペトロサウジの不正はすぐにこそ追及されなかったが、1MDBとのジョイントベンチャーから10億ドル以上が、マレーシアの再開発や経済成長に用いられないで、スイス銀行の口座に振り込まれた事実が判明した。1MDB は香港を拠点とする刘特佐のファンド(Jynwell Capital)とも取引していた。刘特佐も、グッド・スターとかいうセイシェル諸島の会社とスイス銀行の口座を使って、1MDBの金を横流しした。JPモルガン・チェースやロイヤル・バンク・オブ・スコットランドも、そうしたオフショア捜査線上に浮上した。 7億ドル事件の容疑者を国際捜査団は言及するとき当初仮名(Malaysian Official 1.)にしていたが、2016年おそくにはナジブの実名を用いた。ウォールストリート・ジャーナルは、選挙期間中の2013年3月ナジブの口座残高が6億2000万ドルと6100万ドルであったことを報じた。預金の出所はイギリス領ヴァージン諸島であり、IPIC名義のスイス銀行口座を経由して送金された。捜査団はナジブ政権と利害を共にするサウード家が横領の発端ではないかと容疑をかけた。一方政府の111億ドルにのぼる別の預金は電力会社からの収益であったが、しばらくするとナジブが管理する財務省へ送金されたことが捜査で分かった。
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