国光 (リンゴ)とは? わかりやすく解説

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国光 (リンゴ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/24 14:42 UTC 版)

国光(こっこう、Ralls Janet、またはRalls GenetRawls Jennet)は、セイヨウリンゴの品種名である[1][2]。アメリカ合衆国バージニア州原産で、日本への導入年は1868年(慶応4年・明治元年)[注釈 1]1871年(明治4年)の2説がある[注釈 2][1][3][4][5]。日本では明治・大正昭和の約100年間にわたってリンゴ生産の基幹品種として、紅玉とともに広く栽培された[1]。その後、価格の暴落と品種の更新などが要因となって主力品種の座から降りた[1]。国光は「ふじ」、「恵」などの交配親である[1]


注釈

  1. ^ a b 1868年は、厳密には天保暦 で慶応3年12月7日 - 慶応4年9月7日、明治元年9月8日 - 11月18日の間である。
  2. ^ a b 『原色果実図鑑』(1962年)と『日本果物史年表』(2008年)は1868年説、『青森県のりんご 市販の品種とりんごの話題』(2005年)と『果樹全書 リンゴ』(1985年)は1871年説を採っている。
  3. ^ このときには、リンゴの品種「」(American Summer Pearmain)も、まちまちな地方名称(「ダイナカ」、「ヌ印」、「なるこ」等)を廃して祝という名称に統一されている。紅玉についても同様に「6号」、「35号」、「千生」、「チ印」、「満紅」、「千成」などの地方名称を廃して「紅玉」となった。
  4. ^ 星の金貨は1970年(昭和45年)、ふじに青り3号という品種を交配してその実生から選抜した品種で、2004年(平成16年)に「あおり15」として登録され、2005年(平成17年)2月に「星の金貨」という商標名が発表された品種である。
  5. ^ 旧名称は青森県りんご試験場といい、2009年(平成21年)の地方独立行政法人青森県産業技術センター発足に伴ってりんご研究所と改称した。
  6. ^ 粗皮病は樹皮の表面に発疹のような小さな突起が発生し、次第にひび割れや年輪状の亀裂になったり、表層に陥没が見られるなどの症状が見られ、甚だしい場合には木全体の枯死に至るものである。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 杉山、79-80頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 杉山芬・杉山雍. “国光”. 青い森の片隅から. 2014年12月20日閲覧。
  3. ^ a b c 梶浦、91-92頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j 久保、12頁。
  5. ^ a b c 『果樹全書 リンゴ』、24頁。
  6. ^ a b Creighton Lee Calhoun. “Old Southern Apples: A Comprehensive History and Description of Varieties ...”. グーグルブックス. 2014年12月20日閲覧。
  7. ^ a b c 斎藤、75-87頁。
  8. ^ a b 梶浦、123-124頁。
  9. ^ a b 久保、26頁。
  10. ^ a b c d e 杉山、182-184頁。
  11. ^ a b c d e f g h i j k 『果樹全書 リンゴ』、104-105頁。
  12. ^ a b 小泉、99-113頁。
  13. ^ a b c 杉山、67-68頁。
  14. ^ 石原明 (2010年2月26日). “昔懐かしのリンゴ「国光」をネットで”. アドバイザリ・ボード(日本実業出版社). 2014年12月20日閲覧。
  15. ^ 杉山、170-172頁。
  16. ^ 杉山芬・杉山雍. “青森県庁構内りんご園と記念碑”. 青い森の片隅から. 2014年12月20日閲覧。
  17. ^ a b 杉山、175-176頁。
  18. ^ 杉山芬・杉山雍. “国光の古木集団”. 青い森の片隅から. 2014年12月20日閲覧。
  19. ^ a b c りんごの栽培地の主な見どころ”. 一般社団法人 青森県りんご対策協議会. 2014年12月31日閲覧。
  20. ^ 弘前市りんご公園”. 弘前市りんご公園. 2014年12月31日閲覧。
  21. ^ a b りんご生産園”. 弘前市りんご公園. 2014年12月31日閲覧。
  22. ^ 信州の文化財. “中原のりんご国光原木”. 公益財団法人 八十二文化財団. 2014年12月31日閲覧。
  23. ^ 中原のりんご国光原木” (PDF). 千曲市. 2014年12月31日閲覧。
  24. ^ a b 『果樹全書 リンゴ』、96-97頁。
  25. ^ a b c 国光(こっこう)・雪の下(ゆきのした)”. りんご大学. 2014年12月31日閲覧。
  26. ^ 小泉、64-76頁。
  27. ^ 『果樹全書 リンゴ』、357頁。
  28. ^ 久保、14頁。
  29. ^ 藤崎町役場企画財政課企画係 (2012年12月27日). “りんご「ふじ」発祥の地”. 青森県藤崎町ホームページ. 2014年12月20日閲覧。
  30. ^ 久保、15頁。
  31. ^ 杉山、147頁。
  32. ^ a b c 久保、17頁。
  33. ^ a b c 久保、18頁。


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