アイダレッド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/01/04 07:09 UTC 版)
| ‘アイダレッド’ | |
|---|---|
1. 果実
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| 属 | リンゴ属 Malus |
| 種 | セイヨウリンゴ M. domestica |
| 交配 | ‘ジョナサン/紅玉’ (‘Jonathan’) × ワグナー (‘Wagener)’ |
| 品種 | ‘アイダレッド’[1] (‘Idared’) |
| 開発 |  アメリカ合衆国 アイダホ州、1942年 |
‘アイダレッド’（英: ‘Idared’）[注 1]は、アメリカ合衆国アイダホ州モスコーで育成されたリンゴ（セイヨウリンゴ）の栽培品種の一つである。1930年代に‘ジョナサン（和名: 紅玉）’と‘ワグナー’の交配によって作出され、1942年に発表された。果実は中型から大型、赤くなる（図1）。果肉は緻密で甘酸っぱい。生食および調理用に用いられる。貯蔵性がよい。
特徴
樹姿は開張性で樹勢は中程度、わい化しやすい[6]。豊産性で収穫期は10月ごろ[6][7]。自家不和合性に関わるS遺伝子型はS3S7である[7]。癌腫病、うどんこ病、さび病に対する感受性が高い[6]。
果実は中型から大型、円形から偏円形[6][8]（図2）。地色は黄緑色から黄色であり、紅色に染まる[6][8]（上図1, 2）。果皮は滑らかで光沢があり、熟すと油あがり[注 2]することがある[6]。果肉は淡黄色（上図2）、硬く緻密、果汁が多く甘酸っぱい[6]。早めに収穫されたものはやや味気ない傾向がある[6]。貯蔵性が極めてよく、普通冷蔵で4–6ヶ月ほど保存できる[6][7]。
生食のほか、アップルソースやアップルパイなど調理用に適している[6]。形が崩れにくく、焼きリンゴにも用いられる[6]。シードルの原料とされることもある[6]。
生産
‘アイダレッド’はヨーロッパで多く生産されており、2022/2023年の生産量（33,594,210ブッシェル）はリンゴ全生産量の5.3%、品種別では第4位であった[10]。アメリカ合衆国における2022/2023年のリンゴ生産では、‘アイダレッド’の生産量（5,552,954ブッシェル）は全体の2.3%、品種別では第11位であった[10]。
歴史
アメリカ合衆国アイダホ州モスコーのアイダホ農業試験場において、1930年代に‘ジョナサン (紅玉)’ (‘Jonathan’) を種子親、‘ワグナー’ (‘Wagener’) を花粉親とした交配が行われ、その実生の中から選抜、1942年に発表された[6][8][7][11][1]。
派生品種
‘アイダレッド’を種子親としたものとして、‘Pia’（花粉親は‘Helios’）[12]、‘Piflora’（花粉親は‘ゴールデンデリシャス’）[13]、‘Pingo’（花粉親は‘Bancroft’）[14]などがある。
一方、‘アイダレッド’を花粉親としたものとして、‘Arlet’（種子親は‘ゴールデンデリシャス’）[15]、‘Fiesta’（種子親は‘コックスオレンジピピン’[16][17]、‘Pikosa’（種子親は‘Pirella’）[18]、‘Pilana’（種子親は‘Pirella’）[19]、‘Pivita’（種子親は‘Pirella’）[20]などがある。
また、‘アイダレッド’（種子親）× ‘Maigold’（花粉親）を種子親とし、‘Elstar’を花粉親とした交配からスイスで育成された品種が‘Junami’である[21]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b エリカ・ジャニク 甲斐理恵子訳 (2015). “アイダレッド”. リンゴの歴史. 原書房. p. 160. ISBN 978-4562051724
- ^ Brickell, C.D. et al. (2016). “International Code of Nomenclature for Cultivated Plants (9th ed.)”. Scripta Horticulturae. 18. International Society of Horticultural Science. ISBN 978-94-6261-116-0
- ^ “リンゴ”. みんなの趣味の園芸. NHK出版. 2025年1月4日閲覧。
- ^ 金浜耕基, ed (2015). 果樹園芸学. 文永堂出版. ISBN 978-4830041297
- ^ 小松宏光, 臼田彰, 羽生田忠敬, 小池洋男, 山下裕之 & 宮沢孝幸 (1998). “リンゴ新品種‘シナノスイート’について”. 長野県果樹試験場報告 5: 9-15.
- ^ a b c d e f g h i j k l m “Idared”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年11月1日閲覧。
- ^ a b c d “Idared apple”. Orange Pippin. 2024年11月1日閲覧。
- ^ a b c “Idared”. National Fruit Collection. 2024年11月1日閲覧。
- ^ 一木茂 (2020年3月26日). “第17回 「ジョナゴールド」果皮の「油あがり」”. 一木先生のリンゴ学講座. りんご大学. 2024年10月9日閲覧。
- ^ a b “Industry Outlook 2023”. U.S. Apple Association. 2024年11月11日閲覧。
- ^ Summary of the Idared
- ^ “Pia”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Piflora”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Pingo”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Arlet apple”. Orange Pippin. 2024年11月1日閲覧。
- ^ “Fiesta apple”. Orange Pippin. 2024年11月1日閲覧。
- ^ “Fiesta”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年11月1日閲覧。
- ^ “Pikosa”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Pilana”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Pilana”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年12月27日閲覧。
- ^ “Junami apple”. Orange Pippin. 2024年11月1日閲覧。
外部リンク
- “Idared”. Pomiferous. Pomiferous.com. 2024年11月1日閲覧。
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デンジャラス・ガイズ
(アイダレッド から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/11/15 09:42 UTC 版)
| デンジャラス・ガイズ | |
|---|---|
| Ida Red | |
| 監督 | ジョン・スワブ |
| 脚本 | ジョン・スワブ |
| 製作 | Robert Ogden Barnum Jeremy M. Rosen John Swab |
| 出演者 |
|
| 音楽 | David Sardy |
| 撮影 | Matt Clegg |
| 編集 | John David Allen |
| 製作会社 |
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| 配給 | サバン・フィルムズ ユニバーサル・ピクチャーズ |
| 公開 |
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| 上映時間 | 111分[1] |
| 製作国 | アメリカ合衆国 |
| 言語 | 英語 |
『デンジャラス・ガイズ』（Ida Red）は、ジョン・スワブが脚本・監督を担当し、メリッサ・レオ、フランク・グリロ、ジョシュ・ハートネットが出演するアメリカの犯罪ドラマ映画。
2021年8月11日に開催されるロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映された。
キャスト
※括弧内は日本語吹替。
- アイダ・''レッド''・ウォーカー - メリッサ・レオ[2]（小宮和枝）
- ダラス・ウォーカー - フランク・グリロ[3]
- ワイアット・ウォーカー - ジョシュ・ハートネット[2]（小松史法）
- ダーラ・ウォーカー - ソフィア・ハブリッツ[2]
- ジーニー・ウォーカー - デボラ・アン・ウォール[2]
- ベンソン・ドラモンド - マーク・ブーン・ジュニア[2]
- ボディ・コリアー - スレイン[3]
- ローレンス・トゥイリー - ウィリアム・フォーサイス[2]
- ジェイ - ボー・ナップ[4]
- ペティ - ニコラス・チリッロ[5]
- ジェリー - ジョン・スワブ
製作
2020年8月から9月にかけて、オクラホマ州タルサで主要撮影が行われた[6] [7] [8] [9]。
公開
2021年8月に開催されるロカルノ国際映画祭でワールドプレミア上映される[10]。それに先立ちサバン・フィルムズが映画の配給権を獲得した[11]。
出典
- ^ “Ida Red”. Locarno Film Festival. 2021年7月5日閲覧。
- ^ a b c d e f Bang Showbiz (2020年8月27日). “Melissa Leo leads the cast of Ida Red”. Contactmusic.com. 2020年9月25日閲覧。
- ^ a b TV News Desk (2020年8月26日). “Frank Grillo, Melissa Leo & Josh Hartnett Will Star in IDA RED”. BroadwayWorld. 2020年9月25日閲覧。
- ^ Wiseman (2020年8月26日). “'Ida Red': Frank Grillo, Melissa Leo & Josh Hartnett Lead Cast In Action-Thriller Shot During The Pandemic”. Deadline Hollywood. 2020年9月25日閲覧。
- ^ White (2020年8月26日). “Melissa Leo, Frank Grillo And Josh Hartnett Starring In Crime Thriller Ida Red”. Empire. 2020年9月25日閲覧。
- ^ McDonnell (2020年9月2日). “Oscar winner Melissa Leo, Frank Grillo and Josh Hartnett starring in Oklahoma filmmaker John Swab's new feature 'Ida Red,' now filming in Tulsa”. The Oklahoman. 2020年9月25日閲覧。
- ^ Smith (2020年8月27日). “Tulsa's John Swab announces his fourth film, 'Ida Red,' and he's filming in Tulsa again”. Tulsa World. 2020年9月25日閲覧。
- ^ “Feature film 'Ida Red' shot in Tulsa during pandemic”. KJRH-TV (2020年9月2日). 2020年9月30日閲覧。
- ^ Brown. “Melissa Leo Filmed Crime Thriller 'Ida Red' During Quarantine”. BBC America. 2020年10月1日閲覧。
- ^ Grater (2021年7月1日). “Locarno Unveils 2021 Line-Up: Abel Ferrara's Ethan Hawke-Starrer 'Zeros And Ones' To World Premiere” (英語). Deadline. 2021年7月2日閲覧。
- ^ Ritman (2021年7月8日). “Cannes: Saban Lands Josh Hartnett, Melissa Leo, Frank Grillo Action-Thriller 'Ida Red' for U.S., U.K. (Exclusive)”. The Hollywood Reporter. 2021年7月8日閲覧。
外部リンク
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