図書館設立のための助言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 22:47 UTC 版)
「ガブリエル・ノーデ」の記事における「図書館設立のための助言」の解説
原題はAdvis pour dresser une bibliothèque présenté à monseigneur le président de Mesme。 ノーデ27歳時に公刊。徹底した学術的価値のある図書の収集及び利用者への公開を説き、近代図書館の理論的基礎を築いたとされる。図書構成論としては「古典とともに新しい科学の著作」「論争のある主題については反論書」「原書と翻訳書」の所蔵を求め、公平な選書、原書と2次的著作の系統的収集を唱え、全体の3分の1を割いて、図書コレクションの質の大切さについて言及している。「あらゆる領域を網羅した蔵書の必要性」についての考え方は、後世の図書館経営論に大きな影響を与えた。 表題に「メーム会長閣下に提出する」とあるが、ノーデは献辞の中でド・メーム卿に対し、このような不遜な表題で忠告めいたことを意見提示するのは、自らの経験や理論に価値を感じたうぬぼれなどではなく、ド・メーム卿の図書館をフランスで最も有益な図書館にするための誠意と率直さからくるものだと主旨を述べている。
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