四の御許
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 00:37 UTC 版)
四女は巫女で卜占(うら)、神遊(かぐらあそび、神前での歌舞)、寄弦(よりづる、梓弓の弦を鳴らして神を降ろすこと)、口寄(くちよする、神がかりして死者の魂の言葉をのべる)の名人であった。仙人のように舞い、鳥のさえずるように歌い、琴や鼓の音もすばらしく、天下の老若男女が貴賤を問わず訪れた。収入も莫大である。四女の夫右馬寮史生(下役人)の金集百成は鍛冶・鋳物師・金銀の細工師である。 鍛冶物 一佩(ひとはき):不詳。 小刀 太刀(たち) 伏突(よこはき):太刀と同じ。 鉾 剣 髪剃 矢尻:鏃。 鐙(あぶみ) 銜(くつはみ):くつわ、ハミ。 鎰(かぎ) 鋸(のこぎり) 鉇(かな):かんな。 釿(ておの):ちょうな、なた。 鐇(たつき):刃の広い斧。 鎌 斧 鋤 鍬 釘 鎹(かすがい) 錐 鑷(けぬき) 鋏 鋳物 鍋 鑊(かなえ):肉を煮る器。 釜 鍑(さがり):口のすぼまった釜。 鼎(あしがなえ):三足二耳の器、物を煮る。 鉢 鋺(かなまり):金属製の椀。 熨斗(のし):火のし、衣服のしわをのばす道具、今のアイロン。 鏡 水瓶 花瓶 閼伽器(あかつき):水を仏に奉るための皿。 奩(はこ):香を盛るための仏具。 火舎:香炉の一種。 錫杖:僧侶・修験者が持つ杖。 鐃鈸(にょうばち):法要に用いる金属製の打楽器。 香炉 独鈷・三鈷・五鈷:密教の修法に用いる金剛杵。それぞれ先端が分かれていないもの、三股のもの、五股のもの。 鈴:密教で用いる法具。 大鐘:釣鐘。 金鼓(こんく):金属製の鼓。
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