商標と放送制限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 02:36 UTC 版)
日本では「テトラポッド」の名称および形状は、不動テトラの登録商標(商標登録第1184901号 等)であり、他社は許諾なしに同種の商品に使用することができない。 書籍名や歌詞に商標を用いることは、商標権侵害には当たらないとされる。ただし、商標が普通名称として用いられる(例えば、「テトラポッド」が「消波ブロック」一般の意味で用いられる)と、商標の普通名称化(商標の希釈化)を招く恐れがあるため、商標権者は出版社や放送局などに訂正を求めて、普通名称化を防いでいる。 日本放送協会 (NHK) は公共放送のため、商標名の放送は宣伝行為に当たるとして制限する場合がある。そのため、歌詞に「テトラポッド」が入る楽曲は、NHKの音楽番組で歌唱する際に問題となることがあった。 歌手のaikoが、2000年に発売したシングル曲「ボーイフレンド」で、第51回NHK紅白歌合戦に出演する際、同曲の「テトラポット」という歌詞が、登録商標である「テトラポッド」に類似していると問題になった。しかし、商標の「テトラポッド」と歌詞の「テトラポット」は別の言葉であるとの判断から、歌詞を変えずに歌唱した。 アイドルグループ・HKT48が2015年にリリースしたシングル「12秒」では、歌詞に「テトラポッド」という完全な登録商標名が入っている が、同年の『MUSIC JAPAN』に出演した際には歌詞を変えずに歌唱した。 民間放送でも、テトラポッドではなく「消波ブロック」「波消しブロック」と称する場合がある。
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