哲学者による哲学の定義とは? わかりやすく解説

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哲学者による哲学の定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:53 UTC 版)

哲学」の記事における「哲学者による哲学の定義」の解説

近現代哲学において代表的な哲学者言説を以下に記述する啓蒙思想時代哲学者であり、またドイツ観念論哲学の祖でもあり、そして近現代哲学大きな影響力持ち続けている哲学者イマヌエル・カントは、哲学について次のように説明している。 古代ギリシャの哲学は、三通りの学に分かれていた。すなわち――物理学倫理学および論理学である。この区分は、哲学というものの本性にかんがみてしごく適切であり、これに区分原理付け加ええすれば格別訂正すべき点はないと言ってよい。 — イマヌエル・カント、『道徳形而上学原論』、篠田英雄訳、岩波文庫1976年、5頁、「序言」より 現代思想において、特に分析哲学多大な影響及ぼした哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは、哲学について次のように説明している。 哲学の目的思考論理的明晰化である。哲学学説ではなく活動である。哲学仕事本質解明することにある。哲学成果は「哲学的命題」ではない。諸命題明確化である。思考は、そのままではいわば不透明ぼやけている。哲学はそれを明晰にし、限界をはっきりさせねばならない。 — ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン、『論理哲学論考』、野矢茂樹訳、岩波文庫2003年51頁より 現代思想において、特に大陸哲学多大な影響及ぼした哲学者マルティン・ハイデッガーは、哲学について次のように説明している。 古代以来哲学根本的努力は、存在者の存在理解し、これを概念的に表現することを目指している。その存在理解カテゴリー解釈は、普遍的存在論としての学的哲学理念実現するものにほかならない。 — マルティン・ハイデッガー、『存在と時間』上、細谷貞雄訳、ちくま学芸文庫1994年19頁、「序に代えて」より

※この「哲学者による哲学の定義」の解説は、「哲学」の解説の一部です。
「哲学者による哲学の定義」を含む「哲学」の記事については、「哲学」の概要を参照ください。

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