哲学者らの見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 21:20 UTC 版)
アリストテレスは次のように述べた。 「然るべきことがらについて、然るべきひとびとに対して、そしてまた然るべき仕方において、然るべきときに、然るべき間だけ怒る人は賞賛される」(アリストテレス『ニコマコス倫理学』) ベンジャミン・フランクリンは次のように述べた。 「怒りにはいつも理由がある。ただし、正当な理由はめったにない」 アルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」において、怒りは捏造できるものだと述べられている。 三木清は、怒りを肯定的にも捉えた。『人生論ノート』に「怒について」という章をもうけてこれを論じている。彼は怒りが否定的に捉えられている現状を認めつつ、以下のようにこれを批判している。彼は怒りが憎しみと混同されていることを問題視する。両者は確かに似たものではあるが、憎しみが極めて個人的な負の感情であるのに対して、怒りは常に突発的なものであり、それだけに純粋な、より深いものであるとする。 一般に、怒りは正常な判断力を麻痺させる、とされることは多い。
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