名称・語源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 07:24 UTC 版)
日本語のタバコの直接の語源はスペイン語やポルトガル語の「tabaco」である。「NOVO DICIONARIO DA LINGUA PORTUGUESA」によるとタイノ族のtabacoに由来する語で、インディオのY字型の喫煙具のことを意味した。 スペイン語の"tabaco"自体の由来についてははっきりしない。伝統的に行われている説としては、カリブ海で話されていたアラワク語族の言語の一種(おそらくタイノ語)でタバコの葉またはパイプを意味する語を借用したというものがあるが、tabacoの語は大航海時代以前の1410年ころからすでにスペインやイタリアで使われており、アラビア語で一種の薬草を意味したṭabbāqまたはṭubbāqに由来するともいう。 この単語がフランス語では"tabac"、ドイツ語では"Tabak"、英語では"tobacco"となった。 日本ではポルトガル語の音に近い「タバコ」として広まった。漢字の当て字としては「多巴古」、「佗波古」、「多葉粉」、「莨」、「淡婆姑」などが用いられる事があるが、「煙草」と書かれる事が最も多い。中国語では「香煙」と呼ぶ。なお、山口県の一部地域には「煙草谷」(たばこたに)という姓がある。
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