名前《弥》の読み方
人名用漢字「弥」の主な読み方
人名としての「弥」の読み方には、あまね、ひさし、わたる、ひさ、ひろ、みつ、いよ、わたり、やす、などがあります。男の子の名前の読み方
男の子の名前の「弥」には、あまね、わたる、ひさし、ひろ、わたり、やす、などといった読み方があります。女の子の名前の読み方
女の子の名前の「弥」には、あまね、ひさ、みつ、いよ、などといった読み方があります。漢字に込められた主な意味・イメージ
「弥」は常用漢字として用いられていますが、もともとは「彌」と書きました。これは「弓」偏にツクリの「爾」が組み合わさった形です。「爾」とは、文字を刻み込んだハンコを意味しており、紙とハンコが近づいて一つになろうとするさまを表したものです。これに弓が加わり、弓の両端を近づけて弦を張り渡す様子を表現しています。弓の端から端までは遠くても、合わさろうとする力が「行きわたる」、ここから「どこまでも広がる」という意味が生まれました。この漢字を用いた「弥」という熟語には「弥栄」があります。「いやさか」と読み、「ますます栄えること」などの意味を持つ言葉として、「今後の弥栄のご発展を祈念いたします」などとフォーマルな祝賀の席でよく使われる表現です。このようなポジティブな意味を持つ「弥」を名前としてつけることで、「広く世の中に行きわたる影響力を持った人になってほしい」「ますます盛んになる人生を送ってほしい」「豊かに発展する人生を過ごしてほしい」「のびのびと健やかな生活を楽しんでほしい」といった親の願いがストレートに強く伝わってきます。
漢字一字ながら、男の子であれば「わたる」「あまね」「ひさし」といった三音の響きで力強さを感じさせ、どこまでも伸びていく前途洋々なイメージや広く行きわたる人間的な大きさをイメージさせます。女の子であれば「あまね」「いよ」「ひさ」といった音の響きから古風な印象のやさしい人柄のイメージが伝わってきます。
なお、「弥」は男の子の名前にも女の子の名前にもふさわしい漢字ですが、「弥」の旧字である「彌」を使えば力強さを感じさせることができます。「弥」も「彌」も当用漢字として使うことが認められている漢字です。
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