ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣とは? わかりやすく解説

ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 15:59 UTC 版)

ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』(ファイアーエムブレム あんこくりゅうとひかりのけん[注釈 2])は、1990年4月20日ファミリーコンピュータ用ソフトとして任天堂から発売されたシミュレーションロールプレイングゲームシリーズであるファイアーエムブレムシリーズ第一作目である。


注釈

  1. ^ a b 日本版はファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online内のソフトとして配信。
  2. ^ サブタイトル「暗黒竜と光の剣」の「剣」の部分の読み方については、テレビコマーシャルでも「ファイアーエムブレム」の部分しか読まれなかったため公式に提示された読み方はなく、資料により「つるぎ」と「けん」が併存していたが、ゲーム本編ではメッセージが全て平仮名片仮名で構成されており、第14章「かなしみのだいち・グラ」でモロドフがファルシオンを「ひかりのつるぎ」と呼んでいることから、「つるぎ」という示唆的なものしか無かった。しかし、『新・暗黒竜と光の剣』ではテレビコマーシャルでも「けん」と呼んでいる(本編中のメッセージは漢字を使用、ルビ無し)。同様の事例として、『ファイアーエムブレム 封印の剣』と続編『烈火の剣』が前者が「ふういんのつるぎ」であるのに対して、後者は「れっかのけん」に変更されている。そのほかに、箱田版のドラマCDでは、タイトルが「暗黒竜と光のけん」と読まれている。また、『大乱闘スマッシュブラザーズX』の公式HPスマブラ拳!!の日本版とアメリカの英語版以外の「音楽」の隠しコンテンツ「隠しを含めた全曲リスト」では、「Hikari no Ken」と表記されている。欧州版『新・暗黒竜』公式サイトの「Media」のコンテンツから「Video」での『暗黒竜』の紹介においては、「Tsurugi」と表記されている。「Nintendo Direct 2015.4.2」での「ファイアーエムブレム0」の紹介では「けん」と読んでいる。
  3. ^ 復活の杖オームを使用することにより、特定のマップで1名のみ復活させることが可能である。
  4. ^ 『外伝』でもゲームの序盤では、回復で経験値が得られないが攻撃魔法(表記がゲームでは「黒魔法」。取扱説明書では「白魔法」と表記されているため)・リザイアで経験値が得られるようになっている。
  5. ^ とくに武器レベルを上げるアイテムが極めて限定的なため、盗賊は高レベルの武器が全く使えなかった。以降作品ではある程度見直されているものの、武器レベルが固定の『聖戦の系譜』、クラスチェンジができない『封印の剣』などでは最高位の武器が使えないという名残がある。
  6. ^ 『外伝』でもボスユニットの運が0は継続されているが、パラメーターに表示されてはいないが、リゲルの皇帝・ルドルフが幸運が40も上がる「天使の指輪」を装備しているため。継続はしていない。
  7. ^ 『外伝』ではキャラクター毎の初期固定数値によるシステムになっている。
  8. ^ 全ての自軍キャラクターの出撃する順序は前のマップの順序を保つ。たとえば、A,B,Cというキャラクターが前のマップでこの順序で出撃した場合、次のマップではA,C,Bという順番は不可能、Cを2番目に配置したければ、Bの出撃を断念しなければならない
  9. ^ 進撃準備が存在する『紋章の謎』以降から。『紋章の謎』では規定数に満たなくても出撃可能、アイテムが交換可能など。『トラキア776』では『暗黒竜と光の剣』と同じ仕様で配置の変更はできなくなったがアイテムの整理は可能である。『トラキア776』以降では進撃準備で武器の購入も可能となった(『封印の剣』ハードモードと『烈火の剣』のみ不可能)。マップでの初期配置の直接変更が可能になったのは『封印の剣』以降であるが、『紋章の謎』でも出撃する順番を調整することは可能。ただし、最大人数以下の場合、制約がかかってしまう(たとえば、15人が最大出撃枠であって15人目の配置には、14人以下では配置できない)。『外伝』、『聖戦の系譜』は全員強制出撃かマップで行うため、進撃準備が存在しない。進撃準備でのアイテム(ドーピング、クラスチェンジなど)の使用は、『烈火の剣』以降可能となった。
  10. ^ 『外伝』でも、このシステムは継承しているが、全アイテムの性能と所有できる数が『暗黒竜』とは異なっている。
  11. ^ 『外伝』ではストーリー通過に必須なマップのみに「0/40」の制限ターンが表示され、それ以外のマップではターン自体が表示されないシステムのため。
  12. ^ この999ターン以上が表示されているFEシリーズは、『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のみである。
  13. ^ ただし、闘技場でパルティアを使用して戦うことはかなり厳しい。弓兵のほとんどがクラスチェンジ不可なキャラが多いうえに成長率も高くなく、対戦相手の技の数値が高く、さらに使用武器のほとんどが必殺付き武器のため。
  14. ^ 闘技場のシステムがない『外伝』『蒼炎の軌跡』『暁の女神』は除く。
  15. ^ 『外伝』ではアイテム数に制限があるため、「輸送隊」ではなくフリーマップ時に「持ち物」のコマンドから「預かる」「交換する」「受け取る」のシステムになる。また、アルム軍、セリカ軍にあるアイテムの受け渡しは「ノーマルモード」では交換数限定の「商人」を使った受け渡し。「イージーモード」ではフリーマップ時に「持ち物」のコマンドからアルム軍、またはセリカ軍からアイテムが交換できるシステムになっている。『聖戦の系譜』では特殊なシステムのため「預かり所」が復活したが、仕様は「城内限定」「個人所有のアイテムのみしか預けられない」「手数料は無料」と、『暗黒竜』とは異なっている。受け渡しも1部のアイテム除いたほとんどが、Gを消費する「中古店」でしかできない。
  16. ^ 『蒼炎の軌跡』『暁の女神』の主人公にはこのシステムは搭載されていない。
  17. ^ 『封印の剣』、『烈火の剣』のみ、ユニットとして独立した輸送隊が出撃できる。また、『トラキア776』では手数料が無料、アイテムの預かり数上限が多いものの暗黒竜に準じた預かり所が一部マップに存在する。
  18. ^ お店のシステムがない、またはゲームシステムが他のFEシリーズとは異なる『外伝』『聖戦の系譜』は除く。
  19. ^ 『外伝』ではアイテムを購入するシステム自体が存在しないため、『紋章の謎』からの採用になる。
  20. ^ 『外伝』では盗賊ユニット自体がおらず、『紋章の謎』からこのアイテムは廃止された。また、『トラキア776』からGBAシリーズでは再び復活した。また、『聖魔の光石』では鍵が不要の盗賊の上位ユニットもいる。
  21. ^ 『蒼炎の軌跡』では武器を使って壊すこともできる。
  22. ^ 『外伝』は「魔道書」ではなく「黒魔法」。「杖」ではなく「白魔法」というHPを削って魔法を使う特殊なシステムになっているため。
  23. ^ それ以外のシリーズでは、『外伝』には兵種シューター自体がいない、『聖戦の系譜』以降は敵専用ユニットであることと動かない性能は変わっていないが「長射程の弓武器」に変更になる。また、一部のシリーズ作品では、ある条件で弓歩兵ユニット限定でシューターが使用可能である。
  24. ^ このキャラクターだけは『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』からの追加人物である。
  25. ^ このなかには色違いまたは服装に若干変更があるキャラクターもいる。同じ顔グラフィックキャラクターの詳細はファイアーエムブレムの登場人物 (アカネイア大陸)、「顔グラフィック」を参照。
  26. ^ 『外伝』では服のみの流用だけに留まり、同じ顔グラフィックキャラクターは存在しない。ペガサスナイト三姉妹とジークは前作の流用であるものの、左右反転に変更されている。
  27. ^ ただし魔法剣のサンダーソードだけは使用不可である。
  28. ^ ただし、仲間になる前はミネルバとマリアは敵ユニットなので撃破可能。そのため「マリア救出〜」ここまでは削除される可能性のあるストーリーでもある。
  29. ^ 原文通りの記載。
  30. ^ 当時はこのジャンルで表記されていた。
  31. ^ エンディングスタッフロール「DIRECTOR」に「KEISUKE TERASAKI」と記載。また、寺崎は小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」に登場している上に(この書籍での紹介は「開発第一部」のみである)、同出版社「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎」と「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」の2冊に「全作品を担当」という記述がある。さらに「PROFESSIONAL」には「FEの育ての親とも言える」という記述もある。
  32. ^ エンディングスタッフロールには「SCINARIO」と記載されているが、小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」のインタビューには「ゲームデザイナー」と紹介されている。
  33. ^ エンディングスタッフロール「GRAPHIC DESIGNERS」に「THORU OHSAWA」と記載。また、大澤は小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科」にも登場している。
  34. ^ エンディングスタッフロール「MUSIC」に「HIROKAZU TANAKA」と記載。
  35. ^ エンディングスタッフロール「MUSIC」に「YUKA TSUJIYOKO(辻横由佳)」ではなく、「YUKA BANBA」と記載。ほかに、小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」に「FC版第1作目、外伝、今作品を担当」という記述もある。
  36. ^ 以下の外部リンク先を参照。ほぼ日刊イトイ新聞 - 樹の上の秘密基地『ファイアーエムブレム封印の剣』そのゲームを誰が作ったか?任天堂・西村建太郎&インテリジェントシステムズ・成広通 インタビューその1 “GBAでシミュレーションゲームを作る”のインタビューの紹介で「第1作目から関わっている」と記述されている。小学館「任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL」には「今作品より参加」という記述があり、『紋章の謎』のエンディングスタッフロールにチーフプログラマーと記載されている。桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』において、成広が「任天堂でハードを作っていた人たちと協力しながら、オブザーバーのような立場で『暗黒竜』の開発を進めていた」と述べている。
  37. ^ エンディングスタッフロール「PRODUCER」に「GUNPEI YOKOI」と記載。
  38. ^ a b c 『暗黒竜』の漫画3作品と『紋章の謎OVA』においてオリジナルゲームにはないアリティア王国陥落からタリスまで落ち延びるエピソードが追加されている。4作品とも『新・暗黒竜』の序章とは異なっている。詳細はマルス (ファイアーエムブレム)#ゲーム以外のメディアにおけるマルスアリティア王国#王族の「エリス」を参照。

出典

  1. ^ a b c d 徳間書店「メイキング オブ ファイアーエムブレム」P300 インタビューより。
  2. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、288 - 289頁。 
  3. ^ 以下の外部リンク先を参照。日本ユニ著作権センター【事件名】ゲームソフト「ファイアーエムブレム(FE)事件」
  4. ^ 第二次惑星開発委員会『PLANETS』2010年Vol.7「特集 ゲーム批評の三角形(トライフォース)」P50「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」より。
  5. ^ ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート「FE出生秘話」より。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科 1990年5月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-104115-9
  7. ^ FC版『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』が完全ローカライズ!海外ニンテンドースイッチで発売へ”. Game*Spark (2020年10月23日). 2020年10月23日閲覧。
  8. ^ Fire Emblem: Shadow Dragon & the Blade of Light for Nintendo Switch - Nintendo Game Details” (英語). Nintendo of America. 2020年12月5日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 『ファイアーエムブレムタクティクス』より。
  10. ^ 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』「仲間ユニット成長率一覧表」より。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎 1994年2月20日発行 小学館(株) ISBN 4-09-102465-3
  12. ^ 『ファイアーエムブレムタクティクス』「COLUMN・影武者部隊の活用」より。
  13. ^ a b 詳細はファイアーエムブレム外伝#ゲーム内容を参照。
  14. ^ 『ファイアーエムブレムタクティクス』「COLUMN・チキの守備力アップ(実際はバヌトゥも可能)」より。ただし、守備力が21〜98の状態だと、敵から一撃で倒されるバグ技でもある。
  15. ^ 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  16. ^ 桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』 番外編「新しくなったマルス」
  17. ^ a b 『ファイアーエムブレム ザ・コンプリート』NTT出版 1996年5月20日発行 ISBN 4-87188-822-3
  18. ^ 小学館『20th Anniversary ファイアーエムブレム大全』より。
  19. ^ 『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』30周年を記念してキャラページ開設。“Switch Online FC”にスペシャルバージョンの追加も” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2020年4月20日). 2020年4月20日閲覧。
  20. ^ a b c d e f g 加賀昭三によるコメントより。
  21. ^ 電撃Nintendo 2016年2月号付録『幻影異聞録 #FE FIRST GUIDE』P27。
  22. ^ a b ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 まとめ [ファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2018年4月28日閲覧。
  23. ^ フライデーダイナマイト 2013年3月14日増刊号 『ファミコン30周年 ゲームの歴史を作った選り抜き50作』より。
  24. ^ 『幻影異聞録♯FE』開発者インタビュー:誕生の経緯からバトル詳細、登場キャラの秘密まで!(2/3) - ファミ通.com”. ファミ通 (2015年7月14日). 2016年1月9日閲覧。
  25. ^ 「ファイアーエムブレム回顧録」『幻影異聞録#FE 完全攻略本』徳間書店、236-239頁。ISBN 978-4198640835 
  26. ^ 速報スマブラ拳!!アンケート集計拳
  27. ^ 以下の外部リンク先を参照。桜井政博さんが訊く『ファイアーエムブレム新・暗黒竜と光の剣』 第2回「リニューアルされた『暗黒竜と光の剣』」
  28. ^ エンターブレイン 桜井政博のゲームについて思うこと DX Think about the Video Games3
  29. ^ エンターブレイン ファイアーエムブレム 暁の女神 パーフェクトガイドブック 「FE信者に贈る! おいらと『ファイアーエムブレム』と17年(空白あり)」より。
  30. ^ ファミ通 2007年11月2日号「あの人のセレクトはコレ! 未来に伝えたいゲーム」
  31. ^ Nintendo DREAM 2008年11月号「ファミコン25周年連続企画 ファミコンと僕と思い出の一品~高橋名人&岡本吉起さん対談~」


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