参宮線列車転覆事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:45 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (1949年以前)」の記事における「参宮線列車転覆事故」の解説
1923年(大正12年)4月16日 参宮線(現・紀勢本線)の下庄駅 - 一身田駅間(亀山駅から約8.1km地点)で、湊町(現・JR難波)発鳥羽行き急行62列車が脱線転覆した事故。死者15名、負傷者約160ないし200名。 この日は先発の第60列車が定員オーバーにより連結器が破損して2時間以上遅れ、その間に、名古屋方面から来た乗客を乗せるため亀山駅より臨時列車が第60列車のダイヤに沿って発車(臨時60列車)、遅れて到着した第60列車は第62列車のダイヤに沿って運転、さらにその後ろを走っていた第62列車は下庄駅で上り第310列車を待ち合わせたため、32分遅れで発車した。 事故現場ではこの第310列車の通過後40分間は列車が来ないことになっており、この間にレールを交換する予定であった。しかし、それを知らせる標識は一切出しておらず、レールを外し終わったところに62列車が差しかかり脱線、転覆した。 機関車は線路の敷かれていた築堤上に停車、しかし木造客車7両のうち4輪単車の1 - 3両目は築堤の下に落ちて大破、同じく4輪単車の4、5両目も折り重なるようにして大破、線路上に残っていたボギー車の6、7両目も破損した。そして築堤下に落ちたうちの1両は写真では一切確認できないほど大破した。
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