原爆の火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 16:07 UTC 版)
「平和の灯 (広島市)」の記事における「原爆の火」の解説
広島市への原爆投下によって発生した「原爆の火」は広島市内にはなく、福岡県八女市星野村にあり、現在も保守されている。 これは、同村出身で当時兵役についていた男性が、市内革屋町(現在の中区本通)で書店(金正堂書店)を営んでいた叔父の消息を求めて被爆後の広島に入市し、同書店の地下倉庫跡で燻っていた火を懐炉に移し、同村に持ち帰ったことが始まりである。この火は個人が管理していたが、1968年(昭和43年)に「平和の火」として星野村が引継ぎ、2010年市町村合併に伴い八女市が現在引き継いでいる。なお、金正堂書店は戦後、店主の遺族の手で復興し、被爆当時の店舗所在地のまま営業を続けていたが、2011年に閉店した。(店頭での一般書籍の販売は終了したが、現在も教科書などの外商部門は、同じビルで継続している。)。 現在、全国に分火されている平和の火は、広島「平和の灯」、長崎「ナガサキ誓いの火」、星野村「平和の火」の3つを集火することが慣例となっている。 この実話を基に、安藤由布樹作詞・作曲のカンタータ「この灯を永遠に」が作られ、全国各地で歌われている。
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