原作者が考える最高のニュータイプであるカミーユ・ビダン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:10 UTC 版)
「ニュータイプ」の記事における「原作者が考える最高のニュータイプであるカミーユ・ビダン」の解説
2005年・2006年に発表された劇場版『機動戦士Ζガンダム』(新訳Ζ)においては、「真のニュータイプとは、今までのニュータイプ論で描いた精神的な共感に加えて肉体的な体感を持ち、それらを隣人を大事にするために活かすことができる人である」という結論を描き、新訳Ζにおけるカミーユ・ビダンこそ究極的なニュータイプであると発言している。 2009年のインタビューで富野は、ここ1年間で考えた結論として、「我々は現在以上の能力を持てる可能性にチャレンジしなければいけない、チャレンジする意味もあるのではないか」「人にはそういう可能性はあるのではないかというシンボル」がニュータイプである、としている。 2020年8月2日のYahoo!ニュースに掲載されたアムロとシャア…頂上決戦の結果は!? ガンダムシリーズ「最強パイロット」ランキング(宇宙世紀編)においてガンダムの生みの親である富野由悠季氏は、カミーユについて「宇宙世紀史上最高のニュータイプ能力の持ち主」と公に評している。 2021年9月発行、kotoba2021 年秋号No.45 人類は「ニュータイプ」になれるのか 富野由悠季インタビュー71ページにおいて「カミーユが今まで描いてきたニュータイプの中で最高のニュータイプ能力者であると述べた理由にほんの短い期間ではありましたが、カミーユに全能者を目指させようと思ったことがありました。だけど、現代の我々と大きく変わってないいない近未来の人間に、全能を目指すだけのキャパシティーはありません。結果としてカミーユの精神は崩壊しました。カミーユ自身の意思で全能者を目指したわけでありません。少なくともそのような描写は劇中ではしていないはずです。ただ明らかに戦闘者としての能力が傑出していたために本人の人間的な限界を超えたものを負わされ続けて人間としての成長過程も、意思を強靭にするための時間的猶予も与えられず全能者への道以外の選択肢が閉ざされていきます。」またまず全能型ニュータイプなど絶対に生れないと言っておきます。とも語っている。
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