厚いグリップ・薄いグリップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/06 08:44 UTC 版)
「グリップ (テニス)」の記事における「厚いグリップ・薄いグリップ」の解説
グリップを表現する言葉として、厚い・薄いということがよく言われる。 グリップの名称で言うならば、コンチネンタル、イースタン、セミウエスタン、ウエスタンの順にグリップが厚くなる(フォアハンド、バックハンド、右利き、左利きでこれは共通)。 フォアハンドの場合、人差し指の第三関節が触れるベベルの番号が大きくなるほど厚いグリップと呼び、小さくなるほど薄いグリップと言われる。バックハンドの場合、これは逆で、人差し指の第三関節が触れるベベルの番号が小さくなるほど厚いグリップと呼び、大きくなるほど薄いグリップと言われる。 右利きのフォアハンドの場合、ハンドルが水平になり、ラケット面が垂直になるようにラケットを固定した状態で、ハンドルを握る手を、グリップエンド側から見て時計回りに回していくとグリップが厚く、反時計回りに回していくとグリップが薄くなる。 左利きのフォアハンド、右利きのバックハンドでは、手を回す向きと厚い・薄いの関係が上と逆になるので注意が必要である。 グリップの名称で言うならば、コンチネンタル、イースタン、セミウエスタン、ウエスタンの順にグリップが厚くなる(フォアハンド、バックハンド、右利き、左利きでこれは共通)。 グリップの厚い・薄いは、最適な打点の位置(前後、高低、肘の形)や、かけやすいスピンの種類に大きく影響するため、ショットに応じて、試合中にグリップチェンジを必要とすることが普通である。 厚いグリップ(例、ウエスタン・グリップ)は、打点が身体の前方になり、肘を曲げたほうが打ちやすく(肘が曲がり手首が背屈するのでダブルベンド double bendと呼ばれる)、トップスピンをかけて山なりの軌道でボールをコートに収めやすく、高いボールが処理しやすいとされるが、短所として、スライス回転(バックスピン)がかけにくく、低いボールが処理しにくいとしばしば言われる。 これとは逆に薄めのグリップ(例、イースタン・グリップ)は、打点が前後方向で比較的身体に近い場所になり、肘を伸ばした方が打ちやすく、トップスピンの少ないフラット気味なショット、もしくはスライス回転に適しているとされるが、高いボールが処理しにくい傾向にある。
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