M83 (天体)とは? わかりやすく解説

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M83 (天体)

(南の回転花火銀河 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/04 04:46 UTC 版)

M83
Messier 83
M83 南の回転花火銀河
仮符号・別名 NGC 5236[1]
星座 うみへび座
見かけの等級 (mv) +7.54[1]
視直径 '12.200 × '9.394[1]
分類 SAB(s)c (棒渦巻銀河
スターバースト銀河) [1]
発見
発見者 ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  13h 37m 00.919s[1]
赤緯 (Dec, δ) −29° 51′ 56.74″[1]
赤方偏移 0.001733[1]
視線速度 (Rv) 519.1 ± 1.0km/s[1]
距離 1500万光年[2](約4.6Mpc)
M83の位置
他のカタログでの名称
南の回転花火銀河[3]
Southern Pinwheel (Galaxy) [1][2]
Template (ノート 解説) ■Project

座標: 13h 37m 00.919s, −29° 51′ 56.74″

M83(NGC 5236)は、うみへび座にある棒渦巻銀河である。その姿から南の回転花火銀河という別名でも呼ばれる[3]

概要

双眼鏡では微かで大きな広がりを見せている。淡い円形の星雲状といったところである。条件が良ければ口径6cmの望遠鏡でも渦巻きを確認できるという。口径8cmの望遠鏡では楕円の周囲が薄れているのが分かる。口径10cmで棒渦巻銀河である様子が分かる。口径20cmでは渦巻きの構造が分かってくる。口径50cmでは3つの腕が明確に確認できる。

この銀河には1923年の14等級をはじめ、1945年1950年1957年1968年1983年と合計6個の超新星が発見されている。これよりも多いのはケフェウス座NGC 6946の9個のみである[2]

観測史

1752年ニコラ=ルイ・ド・ラカーユによってケープタウンで発見された。1781年メシエは「ケンタウルスの頭に近い星のない星雲。微かで光っているが、測微尺の糸をほんの少し照らすだけでも消えてしまい望遠鏡でみるのはむずかしい。最大の集光力でみることができようか。6,7等の星と三角形をつくっている」とした。ジョン・ハーシェルは「非常におおきくまた明るい。方位角55.1°の方向に広がっている。中央は急激に明るくなっていて、そこに核がある」と記している。ラッセルはマルタ島で渦状部分の腕を3本見てスケッチを取ったが、写真以前にこの腕を肉眼でみたのはこれが最初であったとされる。

ギャラリー

出典

  1. ^ a b c d e f g h i M83”. SIMBAD. 2015年6月25日閲覧。
  2. ^ a b c Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2009年3月9日). “Messier Object 83”. SEDS. 2015年6月25日閲覧。
  3. ^ a b ハッブル宇宙望遠鏡の新カメラがとらえたM83”. AstroArts (2009年11月12日). 2015年6月25日閲覧。

参考文献

関連項目





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