卒業写真 (荒井由実)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/19 11:02 UTC 版)
「卒業写真」(そつぎょうしゃしん)とは、荒井由実の代表的なヒット曲の一つで作詞・作曲も本人によるもの。卒業ソングの代表曲としても知られている。1975年リリースのアルバム『COBALT HOUR』に収録されている。
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解説
曲調はおとなしめのバラード調。卒業シーズンの定番曲だが、実際には卒業した後のことを歌っている曲である。卒業後に卒業アルバムを開いたときに出てきた青春時代の「あの人」[1]と、面影が変わらない姿で街中で見かけたが、自分があまりにも変わってしまっている事を気にしたために声をかけられず、遠くで叱ってくれたり、見守っていて欲しい…という淡い願いを詞に綴っている。なお、2番の詞の中に出て来る「柳」とはアルファスタジオへの道(田町海側)の柳がモデルとされている。
カヴァー
多数のアーティストがカヴァーしている。特に、コーラス・グループのハイ・ファイ・セットがアルバムでリリースして大ヒットした事が、本家本元の楽曲を世に広めることに貢献した。
- ハイ・ファイ・セット(1975年、シングル、アルバム『卒業写真』)
- 岩崎宏美(1981年、アルバム『すみれ色の涙から…』)
- 石田ひかり(1988年、アルバム『Monument』)
- マルシア(1990年、アルバム『Eu te amo』)
- 鈴木トオル(1994年、アルバム『Voice』)
- A.S.A.P.(1990年、シングル、アルバム『Graduation』)
- 三代目魚武濱田成夫(1996年、アルバム『三代目魚武濱田成夫』)
- esq(三谷泰弘、元スターダストレビュー)(1999年、アルバム『Gems』)
- 伊東ゆかり(2002年、アルバム『Touch Me Lightly』)
- 後藤真希(2002年、アルバム『FOLK SONGS 3』)
- 唐沢美帆(2002年、アルバム『sparkle』)
- 浜崎あゆみ(2003年、バラードベストアルバム『A BALLADS』)
- 徳永英明(2005年、アルバム『VOCALIST』)
- いきものがかり(2006年、メジャーデビューシングル『SAKURA』)
- 岩崎宏美(2006年、アルバム『Dear Friends III』)
- 松山千春(2006年、アルバム『再生』)
- 高木古都(2007年、シングル)
- amin(2008年、アルバム『My Life, My Songs』)
- 浅岡雄也(2008年)
- 藤田恵美(2008年、アルバム『ココロの食卓 〜おかえり愛しき詩たち〜』)
- ヘイリー・ウェステンラ(2008年、アルバム『ヘイリー/純~21歳の出会い』)
- 二階堂和美(2008年、アルバム『ニカセトラ』)
補足
- この曲のイメージを元に起こした脚本で、1991年にTBS『ルージュの伝言』の第3話(主演・藤田朋子)でテレビドラマ化されている。
- 荒井由実によるセルフカバーよりもハイ・ファイ・セットの方が浸透しているようで、コンピレーション・アルバムにはハイ・ファイ・セットの方が多いようである。
- 2005年の第56回NHK紅白歌合戦の出演者選考に際して行われた「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」では第68位の結果だった。
- 2007年、キリン・ラガービールのテレビCM曲として採用され、荒井由実時代の写真と共に本人が出演している。
- 2010年3月4日放送のフジテレビ系4夜連続放送のオムニバスドラマ『卒うた』の第4夜にてこの曲をテーマにした「卒業写真」が長澤まさみ主演で放送される。
関連作品
- COBALT HOUR
- ALBUM
- Super Best Of Yumi Arai
- sweet,bitter sweet〜YUMING BALLAD BEST
- Yuming THE GREATEST HITS
- Yumi Arai 1972-1976
- SEASONS COLOURS -春夏撰曲集-
- GOLDEN☆BEST ハイ・ファイ・セット 荒井由実・松任谷由実・杉真理作品集
- 春歌 - 春がテーマの音楽を集めたコンピレーション・アルバム
脚注
- ^ 歌詞の内容から恋人と思われがちであるが、同性の友人のことである。(松任谷由実のオールナイトニッポンで松任谷自身が解説)なお、モデルとされたのは松任谷の高校時の女教師である。
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