十一谷義三郎とは? わかりやすく解説

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じゅういちや‐ぎさぶろう〔ジフイチやギサブラウ〕【十一谷義三郎】

読み方:じゅういちやぎさぶろう

1897〜1937]小説家兵庫生まれ。「文芸時代同人新感覚派一人。作「唐人お吉」「神風連」など。


十一谷義三郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 13:48 UTC 版)

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十一谷義三郎

十一谷 義三郎(じゅういちや ぎさぶろう、1897年10月14日 - 1937年4月2日)は、昭和初期の小説家翻訳家

神戸市元町生まれ。早くに父を失い、兵庫県立第一神戸中学校を卒業後、苦学と病気を経て第三高等学校から1922年東京帝国大学英文科卒。1920年学生時代に三宅幾三郎本田喜代治らと同人誌『行路』を創刊、東京府立第一中学校の英語教師をしながら創作を行い、1924年川端康成横光利一らの『文藝時代』に参加。文化学院英語英文学主任。1928年『唐人お吉』が好評を得て、国民文芸賞を受賞した。知的な文体で知られ、敗残者への共感、現世放棄的傾向に特徴がある。他に代表作『静物』『仕立屋マリ子の半生』など。のち『神風連』などの歴史小説を書いた。ほかにシャーロット・ブロンテジェイン・エア』など英文学の翻訳を行なった。豊島与志雄の親友。肺結核のため死去(実父や実弟も同病で失っている)。

著書

  • 静物 自然社 1923
  • 青草 聚芳閣 1925
  • 生活の花 金星堂 1927
  • あの道この道 創元社 1929
  • 唐人お吉 万里閣書房 1928
  • 時の敗者唐人お吉 新潮社 1930
  • キャベツの倫理 新潮社 1930(新興芸術派叢書)
  • 近代愛恋帖 四六書院 1931(新でかめろん叢書)
  • 笑ふ男・笑ふ女 白水社 1932
  • 神風連 中央公論社 1934
  • ちりがみ文章 厚生閣 1934
  • 英文学の知識 非凡閣 1934(万有知識文庫)
  • 通百丁目 改造社 1934(文芸復興叢書)
  • あど・ばるうん 改造社 1936
  • 開花ちりがみ図絵 春陽堂書店 1937(日本小説文庫)
  • 十一谷義三郎五篇 エディトリアルデザイン研究所 2000(EDI叢書)
  • キャベツの倫理 ゆまに書房 2000(新興藝術派叢書)

翻訳

参考

  • 新興藝術派文学集(近代日本文学全集)改造社、1931 自筆年譜

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