北海道へ渡った103系
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「国鉄103系電車」の記事における「北海道へ渡った103系」の解説
JR北海道では、電化区間が全て交流であることから、国鉄時代から1両も本系列が配置されたことはなかったが、1998年(平成10年)8月に103系8両が機関車牽引で入線した。 譲渡に関する情報は一般には全く公表されたことはなく、雑誌の投稿を含めても交友社『鉄道ファン』の1998年11月号 No.451のP.120に掲載された「103系が北海道へ」に津軽海峡線をED79形50番台に牽引された被験車8両編成の写真レポートが投稿されたのみである。 この103系は『鉄道ファン』同号掲載の写真、および苗穂で撮影されYoutubeに投稿された動画から以下の状態が確認された。 一部の車両が鉄板による窓・扉などの埋め込み 一部の車両が片エンドの鋼体を骨組みのみに改造 車番をRTRI-A、RTRI-C2、RTRI-D3などへ変更(RTRIは鉄道総合技術研究所の英語略称) 連結器を密着式から自動式への換装 この改造は東急車輛製造で施工された。 その後は苗穂工場内に留置された。工場内を移動することはあったが、関係者以外には一切非公開で、使用目的も明かされず、同年末までにすべて姿がなくなった。 なお苗穂工場到着後、追加で側面ドアの埋め込みや、妻面に鉄枠や鉄板で補強をされ、側面に衝突試験で用いられるターゲットマークを貼付された姿も、Youtubeに投稿された動画から確認できる。 収集されたデータの目的は公開されていないが、実験結果は英文にて2003年に公開されている。 渡道車一覧(所属は廃車時) クハ103-396・454・481・482・719・724 サハ103-230・417クハ103-396・サハ2両:松戸電車区所属エメラルドグリーン塗装 ほかの5両:浦和電車区所属スカイブルー塗装。
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