北朝鮮国内文化事業を巡る金正日との闘争
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「甲山派」の記事における「北朝鮮国内文化事業を巡る金正日との闘争」の解説
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の初期において当初、国内映画制作機関を掌握していたのは甲山派であった。甲山派の領袖「朴金喆」を英雄視した映画を幾つか製作していたが、同派粛清を機に(元々、個人的に映画好きで、映画メディアが持つ威力に注目していた金正日の恫喝・懐柔工作も奏し)、以後多数の金日成・金正日賞賛・宣伝映画が製作・国内上映される。 革命歌劇等の国内芸術・歴史史観創作事業の扱いについても、「朝鮮民族全体を捉えるべき」と考える朴金喆と「金日成将軍伝説との一体化を大前提とすべき」と考える金正日との間で大きな隔たりが生じ、それをきっかけとした両有力者の確執が甲山派粛清の一因となったとする説が、李鍾爽ソウル大学教授(当時)により唱えられている。 甲山派粛清のわずか4ヶ月後、金正日は待望のポストである北朝鮮政府 宣伝煽動部(宣伝省) 文化芸術指導課長を掌中にする。(北朝鮮政府省庁での課長職は、日本政府官庁での次長級に相当)
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