勝ち逃げの女王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:50 UTC 版)
「君たちに明日はない」の記事における「勝ち逃げの女王」の解説
オール・ジャパン・エアウェイズ 日本を代表するフラッグキャリア。通称『AJA』。従業員は1万8000人、資本金は8000億円、売上高は1兆4000億円。しかし純利益は1000億円の赤字という体たらくで、会社更生法を申請した。会社の経営状態を鑑みて希望退職を募り、応募人数1500人に対して2000人もの社員が応募したが、「退職を全て受け入れると飛行に支障が出る」として、通常の逆パターンの面接(退職を思いとどまらせる)が行われることとなる。面接官はそれぞれ職種ごとに割り当てられ、真介はキャビンアテンダントの面接を担当することとなった。 キャビンアテンダント 真介が面接を担当した職種。退職を決めているCAを引き留めるために、真介は年収こそ会社更生法申請により300万円台後半から400万円台前半まで減額されたが、それでも一般OLとしては高い方であること、社会的地位の高さ、そして職業上海外の様々な国に行けるということをアピールポイントとして面接をすることにした。 浅野貴和子 42歳。千葉県浦安市生まれ。大学は早慶に次ぐ二番手グループの私立大学を卒業。大手総合商社に一般職として入社し、その後中途採用でAJAに転職した。28歳でIT企業の取締役と結婚し、30歳で一子、32歳で二子を授かる。夫はその後常務取締役に昇進し、金銭面など生活面では全く不自由がないため、退職を一度は受け入れていたが、会社側としてはベテランで必要なCAであるため引き留め対象となる。貴和子本人は家庭に入るべきとも考えているが、一方で子供が苦手で、家庭に入りたくないとも考えている。このような悩みにより、友人からは「贅沢な悩み」「勝ち組」と揶揄されるなど、良く思われていない。CAになってからの辛い思い出や楽しい思い出が去来し、退職すべきかどうか悩んだが、結局は退職という『勝ち逃げ』の選択肢を取ることを決意する。
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