動的問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/23 01:27 UTC 版)
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動的問題(どうてきもんだい、dynamic problem)とは、物理問題において構造物の挙動を取り扱う場合、構造物に作用する慣性力を考慮する場合のことであり、逆に慣性力を無視する場合を静的問題(static problem)と呼ぶ。
前者は現象が時間的に変化する非定常問題(unsteady problem)であり、後者は時間的に変化しない定常問題(steady problem)である。非定常問題の場合は、支配方程式中の独立変数として空間変数に加えて時間変数が加わり、時間微分項が含まれる。
また、潮汐や減衰のない構造の自由振動問題などは非定常問題であるが、現象は時間的に調和で周期性がある。このような問題を準定常問題(quasi-steady problem)と言い、現象が時間的に調和であることを考慮することにより、支配方程式の時間微分項は消去され定常の方程式となる。
動的問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/19 02:37 UTC 版)
もうひとつ大きな分類として動的問題があり、それは(入力する幾何学的要素を加えたり除いたりするような)入力の逐次変更に追随して繰り返し解を求める効果的なアルゴリズムの発見を目的とする。この種の問題に対するアルゴリズムは普通、動的データ構造を伴う。計算幾何学的な問題はどれも動的問題に作り変えることができる。例えば範囲探索問題は与える点を増減させることを考えることによって動的範囲探索問題に変形される。動的凸包問題は、たとえば(入力点を増減させるような)点集合の動的な変化に対しての、凸包の変化の様子を追う問題である。 この種の問題の計算量は 探索に用いるデータ構造の構築に必要な時間と空間、 探索されたデータ構造の探索空間における逐次変更に伴う修正に掛かる時間と空間、 要求に解答するための時間(と余分な空間) によって評価される。
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