動的型言語における型推論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 01:55 UTC 版)
動的に型付けを行う言語の場合、文法的には型付けが行われず、あらゆる型の可能性を考慮して処理を進める必要があるため、処理が遅くなる原因となる。JITコンパイラによって高速化を図る場合、型推論によりあるデータを「特定の型」として扱うことが可能であれば、その型に合わせた処理だけをすることで高速化が行える。 JavaScript では、Webブラウザの分野では高速化が特に求められているため、2011年12月20日にリリースされたFirefox 9から高速化のため型推論技術を採用している。 Groovy 2.0 ではコンパイル時型検査 @TypeChecked の機能をつけたが、型を指定していない変数に対しても、型推論を利用して変数に型を割り振り、型検査を行っている。同様に Groovy に対応した IntelliJ IDEA などの統合開発環境も型推論を利用してアシストを行っている。
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