劇作活動
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『アイイー!』に掲載された「そして心は踊る」を読んだ俳優のマコ岩松が、これを彼が設立したアジア系俳優の劇団イースト・ウェスト・プレイヤーズ (EWP) で上演したいと申し出た。ヤマウチはこれを受けて初めて脚本を執筆した。戯曲『そして心は踊る』は1977年2月23日に初演された。マコ岩松とアルベルト・イサック(英語版)の共同監督で、主演はマコ岩松の妻シズコ・ホシ(英語版)(星静子)であった。好評を博したため、53回の連続公演を行い、EWP設立以来初の長期公演となった。演劇評論家からも絶賛され、同年、ロサンゼルス演劇評論家賞(英語版)を受賞した。『そして心は踊る』は以後もたびたび上演され、2001年には、宝生あやこと八田尚之が結成した劇団手織座により日本で上演された。 これを機に以後、ヤマウチは戯曲の執筆やこれまで発表した短編の戯曲化に取り組んだ。一方、マコ岩松は、演出家ジョセフ・パップ(英語版)が1967年に開場し、ミュージカル『ヘアー』や『コーラスライン』を生み出したことで知られるニューヨークのパブリック・シアター(英語版)でアジア系アメリカ人の俳優や劇作家を取り上げる機会がほとんどないことに抗議し、パップからヤマウチの『音楽教室』(ポストン収容所での生活を描いた作品)上演の約束を取り付けた。 ヤマウチは戯曲としては、上記のほか、『音楽教室』と同様にポストン収容所での生活を描いた『12-1-A』(12-1-Aはヤマウチが住んでいたブロックの番号)、毛沢東の妻、江青の生涯を描いた『国家主席の妻』、二人の女性をめぐる愛憎劇『形見』などがある。
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