創作物の中におけるマリア・テレサ礁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/23 16:34 UTC 版)
「マリア・テレサ礁」の記事における「創作物の中におけるマリア・テレサ礁」の解説
マリア・テレサ礁は、フランス人小説家・ジュール・ヴェルヌの小説『グラント船長の子供たち』と『神秘の島』に登場している。これらの小説の中では、フランス語名のタボル島と呼ばれ、比較的大きな島として扱われている。 『グラント船長の子供たち』では、この島(タボル島)は登場人物のグラント船長と2人の船員が流れついた島として登場する。この島の位置は、子供たちが拾った半ば消えてしまったメッセージに書かれており、これによって子供たちは、グレナヴァン卿と彼のヨット「ダンカン号」で数か月の漂流へと導かれることとなる。この本の最後、裏切り者のトム・エアトン(フランス語版)は獣が存在するグラント船長がいたこの島に残され、人間性を取り戻す。 『神秘の島』では、登場人物たちがリンカーン島に漂着した後、幾人かの主要人物が小さな船を使ってタボル島に辿り着き、タボル島で生活していたエアトンに出会う。この出会いによってエアトンは、社会性を取り戻し社会復帰を成し遂げることになる。リンカーン島が、マグマ溜りによる爆発によって吹き飛んだ後、彼らは「ダンカン号」によって保護された。ダンカン号の乗組員は、タボル島でエアトンを探していた。結局タボル島では残されていた書付を発見したに終わったが、この書付にはリンカーン島の存在とエアトン及び主要人物たちがそこに漂着していることが示唆されており、この救助に大きな役割を果たした。そしてこの書付は、慈悲深いネモ船長によって残されたものであることが判明したのである。
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