前史:1854年~1883年
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「ノルウェー国鉄」の記事における「前史:1854年~1883年」の解説
ノルウェーで最初の鉄道は1854年9月1日に開業したオスロ~en:eidsvoll間(68キロメートル、標準軌)のホーブド線(en:Hoved Line)である。当初は鉄道の終点のミョーサ湖からリレハンメルまでの蒸気船のサービスも行っていた。この鉄道はイギリスの技術者たちによって造られた。当時、鉄道による材木輸送の需要増大が見込まれたため、ノルウェー政府とイギリスの投資者が分割投資して設立された。設立費用は200万ノルウェーターラー。このことは、当時の国内の林業の発展を示すものと言ってよいだろう。鉄道の線路に沿って、後に電信線も建設された。ホーブド線は正式には1926年までは、私鉄であったが、設立当初から政府からの多大な影響は受けていた。 その次に設立されたのが、議会で1857年に議決された国立の鉄道である。1862年7月23日にHamar-Grundsetbanenによって狭軌で建設された線路である。この線は10月3日に開業したリレストロム(en:Lillestrøm)~コングスビンゲール(en:Kongsvinger)間を結ぶ標準軌のコングスビンゲール線(en:Kongsvinger Line)に接続するために建設されたものである。こうして、スウェーデン(当時はノルウェーと同君連合)まで接続することが可能となった。3番目に設立されたのが、1864年に開業した狭軌のトロンジェム・ステレン線(en:Trondhjem–Støren Line)である。その後も年々路線は増え続け、ランズフィヨルド線(en:Randsfjord Line)(1868年開業)、ドラメン線(en:Drammen Line)(1872年開業)、レーロース線(en:Røros Line)(1877年開業)、ジェレン線(en:Jæren Line)(1878年開業)、エストフォル線(en:Østfold Line)(1879年開業)、ヘードマルク線(Hedmark Line)(1880年開業)、東エストフォル線(en:Eastern Østfold Line)(1882年開業)、ヴェストフォル線(en:Vestfold Line)(1882年開業)、メラーカー線(en:Meråker Line)(同じく1882年開業)などである。これらの鉄道は、民間から資本や収入を得ていても、国で管理をされていた。
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