制度改革論とは? わかりやすく解説

制度改革論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 09:20 UTC 版)

本多利明」の記事における「制度改革論」の解説

明の時代認識は「今天下の宝貨皆商家集まり威権四民の上出て天下国産十六分にして其拾五は商の収納、其一は士農の収納となりたり」(自然治道之弁)「士農二民は此の如く艱難困窮なるは、日本開国以後初めてならん、今茲改革せざれば其災害を招くに等し」(経世秘策)である。。急進的な欧化主義者であり、蝦夷地開発海外領土獲得幕府主導交易開国論重商主義などを説く。特に幕藩体制越えて国家貿易はじめとする商業全般掌るべきとの考え示し広く未開の地開拓せよと説き欧州国家見習って植民地政策必要性説いている。幕府老中田沼意次蝦夷調査団派遣する際には、下僕最上徳内推薦する漢字放棄して能率的なアルファベット導入せよと説いた他、ロンドンと同じ緯度遷都すれば日本の首都ロンドン同様に繁栄するであろうとの理由から、カムチャツカ半島への遷都説くなど、その主張には矯激部分もあった。ヨーロッパ諸国あまりに理想化してたがために自国分析観念的現実からかけ離れた時代そぐわない見通しになり、秀でた西洋学者だったにもかかわらず幕府制度として利明の考え具現化することはなかった。明治維新の後、本多説いた中央集権体制による植民地政策徐々に具体化されることになる。

※この「制度改革論」の解説は、「本多利明」の解説の一部です。
「制度改革論」を含む「本多利明」の記事については、「本多利明」の概要を参照ください。

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