制度全体の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:34 UTC 版)
「フィルタリング (有害サイトアクセス制限)」の記事における「制度全体の問題点」の解説
携帯電話のフィルタリングにおいては、幅広い年齢層と様々な価値観、多様なニーズと利用形態があるにも関わらず、ホワイトリスト方式、ブラックリスト方式の2種類の選択肢だけしか存在しない。特に高校生等にとっては過度なアクセス制限になる。 携帯電話のフィルタリングにおいては、有害でないサイトも含めてフィルタリング対象が広範になりすぎている。 インターネットへの接続手段として既に青少年の日常生活には不可欠のものとなっており、利便性が損なわれる恐れがある。 携帯電話事業者が、どのようなサイトをアクセス可能とするのか決定プロセスが不透明である。 サイトの分類は営利企業であるフィルタリングリスト提供会社が行っているため、分類の基準や運用状況は企業独自のノウハウに属し、公表されていない。 利用者は、フィルタリングの可否を個別のサイトごとに選択できないため、コンテンツ事業者による主体的な努力を、直接利用者の意思に反映させることができない。 アクセス制限すべきカテゴリーにあるという理由で、青少年保護に配慮したサイトを全てを一律にフィルタリングの対象とすることは、青少年がかえってリスクの高い利用環境を選択することにつながりかねない。 海外サイトの場合は、EMAの認定を受けられないわけではないが、手続きの頻雑さから現時点で皆無であり、弊害として情報鎖国になる可能性がある(例:FacebookやtwitterやFC2など)。
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