利用と法令
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 05:53 UTC 版)
日本国内では道路交通法により、視覚障害者は公道を通行する際には、政令で定める杖(白杖)または盲導犬を携帯しなければならない。 また盲導犬は道路の左側を歩くよう訓練されており、道路交通法でも左側通行が認められている。 2002年(平成14年)5月29日に公布された身体障害者補助犬法により、仕事中の盲導犬は胴輪式のハーネスを着用し、そのハーネスのハンドルにそれが盲導犬であることを明示し、その利用者はその盲導犬を使用するための使用者証や身体障害者補助犬健康手帳を携帯しなければならないと規定された。また、訓練団体や利用者は盲導犬を清潔に保つ義務を持つとした。これらを満たした盲導犬に対し、公に開かれた施設では正当な理由無く盲導犬の立ち入りを制限してはならない。 法律については「身体障害者補助犬法」を参照 しかし障害者差別解消法の施行から2017年4月で1年になるのを機に、日本盲導犬協会が全国の盲導犬利用者である視覚障害者170人にアンケート調査を行ったところ、その1年間で55%が受け入れ拒否を経験したと回答した。レストランやバスだけでなく、市役所が会議室への入室を拒否した事例もあった。法律は盲導犬の受け入れ拒否を不当な差別として禁止しており、社会の理解が進んでいないことが浮き彫りとなった。
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