利用と治水
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 23:49 UTC 版)
流域の平均降水量は年2,200ミリで、中国地方としてはやや降水量の多い地域である。蒲生川は流域の水田の灌漑に広く使われており、約800haの農地を潤している。過去の渇水期でも、これらの農業用水が不足するようなことになったことがない。 1959(昭和34)年の伊勢湾台風では、豪雨によって堤防が決壊した。このときは岩井温泉の下流側にある恩志橋付近から堤防が破れ、岩美駅周辺の家屋に広く浸水被害を出した。これを受けて1965(昭和40)年から河道と堤防の改修事業が始まり、河道の拡幅や付け替えが行われた。 しかしその後も1979(昭和59)年、1990(平成2)年、2004(平成16)年にも川の氾濫で浸水被害が出ている。とりわけ平成2年台風第19号では小田川との合流地点を中心に、恩志、岩美駅付近から大岩駅付近に至るまで広い範囲で浸水し、130戸近くの浸水家屋を出した。現在も治水対策が進められている。
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