利用と応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 15:14 UTC 版)
ニプコー円板の数少ない利点として、センサ(光を電気信号に変換する機器)として単純なフォトレジスタやフォトダイオードが利用可能である点が挙げられる。ニプコー円板とセンサだけで画像が走査され、あとはタイミングを合わせる機構だけを考えればよい。ニプコー円板を駆動するモーターと光センサ、結像のための器具(レンズなど)だけで簡単な撮影機器が構成できる。 別の利点として、受像機器と撮像機器がほぼ同じ構成で製作可能という点が挙げられる。この場合、光センサを光源に置き換えて、送られてきた信号でその光源を駆動すればよい。同期の方法は別途考えねばならない(手動から電気信号制御まで各種の案がある)。 スコットランドの発明家ジョン・ロジー・ベアードは、これらの特徴を生かして世界初の機械式テレビを開発した。また、1920年代の実験的な画像ラジオ放送もニプコー円板を利用していた。
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