利用する上での留意点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 05:58 UTC 版)
日常的な水筒の利用が復権しつつあると同時に、ペットボトルの普及でこれまで日常的に水筒を利用することが無かった世代が増えているため、知識不足に伴う衛生上のトラブルも発生している。 例えば、市販されているペットボトル入りのお茶に保存性を高める食品添加物が含まれていることを知らないため、あるいはそれらが密閉して販売されていることを考慮せずに「お茶は腐りにくいものだ」と誤解し、前日から自前で作り置きしたお茶を水筒に詰めて夏場に持ち歩いてしまうことなどで、食中毒のような健康上のトラブルが発生する可能性がある。お茶は植物の成分を煮出した液体であり、特に栄養分が豊富に含まれた麦茶などは、一部の微生物にとっては増殖に適した培地のような環境にもなりうる。通常、お茶を作った時には同時に煮沸消毒されていることが多いために問題にならないが、これを冷やすために保存用のボトルに詰めたり、水筒に移し替えたりする際に付着した細菌は、水筒内で容易に繁殖する。特にキャップの内部形状が複雑な魔法瓶型の水筒は、洗浄や消毒を怠ると菌が付着しやすい。消毒されている水道水に比べ、自家製のお茶やジュース等ははるかに傷みやすい物だということを理解して水筒を利用することが大切である。 したがって水筒に純水以外を入れる場合、細菌の繁殖を防ぐために冷温もしくは高温で保温できる魔法瓶タイプが望ましい。氷が残っている場合、細菌の繁殖がある程度防げている指標になる。
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