分離壁の増加傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 00:08 UTC 版)
デイヴィッド・ヘンリーは『ガーディアン』紙上で、分離壁が世界中で記録的な速度で増加しており、もはや独裁国家やパーリア国家の専売特許ではなくなっていると指摘している。2011年に世界の著名な分離壁を紹介した『ワシントン・ポスト』紙は2014年にも14か所の分離壁を取り上げ、現在世界にある国境分離やテロリズム防止のための分離壁は45カ所存在するとした。 アメリカ同時多発テロ事件(2001年)からイラク戦争、シリア内戦などを経てアフガニスタンにおける2021年ターリバーン攻勢に至る20年間の動乱で中東ではテロリストや難民が激増。その自国流入を防ぐため、統治が比較的安定している各国は国境で相次ぎ壁を建設し、日本の『読売新聞』によると11カ国17カ所に及ぶ。トルコはイランとシリアそれぞれの国境に壁を着工・計画しているほか、内戦が続くリビアに対しては東隣りのエジプトと西隣のアルジェリア、チュニジアが壁を建設し、アルジェリアとチュニジアおよび西隣のモロッコ国境にも壁がある。
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