出産方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 00:20 UTC 版)
経膣分娩 母親(母体)の腟を通って生まれる場合を経腟分娩と言う。なお、帝王切開という技術が導入される以前のお産は、全て経腟分娩(経腟自然分娩)であった(経過については分娩参照)。 計画分娩 母子の状態、あるいは病院側の都合(例えば分娩室が混み過ぎている、産科医のマンパワー不足、などの事情)などから、自然に陣痛が来るのを待たず、陣痛促進剤を用いて計画的に経膣分娩を行う場合がある。促進剤が効きすぎて母子に害が及ばぬよう、分娩監視装置をつけて十分注意を払う必要がある。 自然分娩 1933年にイギリスの産科医ディック・リードにより考案された分娩法で、「本来 お産というのは生理現象であり、子宮や産道の肉体的痛み以外に苦痛が伴うものではない」「分娩に対する不安が緊張を招き、不必要な痛みまで誘発して難産になることがある」という考え方に基づいて、妊娠時から母親にお産に関する知識を得させて不安を取り除くことで分娩時の苦痛を緩和する方法(リード法)を採る。 帝王切開 産科学が発達すると帝王切開による分娩も可能となった。自然分娩ではリスクの高くなる分娩、たとえば骨盤位、児頭骨盤不均衡、常位胎盤早期剥離や前置胎盤の場合などに、帝王切開が適用される。一度帝王切開で分娩した場合、陣痛(子宮収縮)による子宮破裂のリスクを回避するため、次回も帝王切開を勧められる。ただし母児の状況によっては、「帝王切開後の経膣分娩」(VBAC: Vaginal Birth After Cesarean) が可能となる。
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